Windows10では「デスクトップアプリ」と「ストアアプリ」の2つのタイプのアプリケーションソフトが利用できます。
デスクトップアプリは、Windows95登場以来利用できる従来型のアプリで、ストアアプリはWindows8以降で利用できるようになった新しいタイプのアプリで、それぞれのタイプで、インストール方法やアンインストール方法に違いがあります。
そこでここでは、Windows10にデスクトップアプリやストアアプリをインストールしたりアンインストールする方法や、標準搭載アプリをアンインストールする方法を紹介します。
Windows7以前の環境では、アプリケーションソフトは"デスクトップアプリ"として提供されていましたが、Windows8からは、タブレットなどの利用も想定した新しいタイプのアプリとして"ストアアプリ"が登場し、現在のWindows環境ではデスクトップアプリとストアアプリの両方が利用できます。
ストアアプリは、専用のアプリマーケット「Microsoft Store」からインストールする必要があり、どのアプリもインストール方法や更新方法が同じで、公開されているアプリは、Microsoft Storeの審査に合格したものだけなので、安全性や品質がある程度は保障されているというメリットがあります。
また、ストアアプリは、仕組み的にシステムに影響を及ぼす動作が制限されているため、デスクトップアプリと比較して、セキュリティ的にも安心して利用できるメリットがあります。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 20H2 |
アプリのインストール方法
デスクトップアプリの場合
デスクトップアプリは、Windows環境で最も一般的なタイプのアプリで、インストーラーを実行して、インストールしてから利用するタイプと、ZIPファイルなどの圧縮ファイルを解凍すればすぐに利用できるタイプがあります。
ストアアプリの場合
ストアアプリは「Microsoft Store」からインストールするタイプのアプリで、手順は次のとおりです。
まず、タスクバーなどから「Microsoft Store」を起動します。
Microsoft Storeを起動すると、次のような画面が表示されます。
Microsoft Storeではアプリ以外にも、ゲームやデバイス、音楽、映画などのマルチメディアコンテンツをダウンロードしたり、購入したりできますが、アプリを含め有料コンテンツを購入するにはMicrosoftアカウントでサインインしておく必要があります。
アプリを探す場合、アプリ名が分かっているなら、右上の「検索」をクリックして、アプリ名などのキーワードを入力することで、素早く目的のアプリを見つけることができます。
アプリ一覧から選びたい場合は、画面左上の「アプリ」タブをクリックすれば、人気やカテゴリーからアプリを探すことができます。
インストールしたいアプリが決まったら、アプリの概要画面で「入手」や「購入」をクリックすれば、自動でインストールが始まります。

アプリのインストール中の画面
アプリのインストールが完了したら、そのまま「起動」ボタンをクリックして起動できます。
また、インストールしたアプリは、スタートメニューのプログラム一覧にも追加されているので、そこから起動することもできます。

スタートメニューのプログラム一覧
マシンにインストールしたストアアプリは、Microsoft Store右上のメニューから「マイライブラリ」を選択することで、一覧で確認できます。
アプリをアンインストールする
デスクトップアプリの場合
デスクトップアプリをアンインストールするには、以下の3種類の方法があります。
- 「コントロールパネル」からアンインストール
- Windowsの「設定」アプリからアンインストール
- スタートメニューのプログラム一覧からアンインストール
コントロールパネルから行う場合は「プログラムと機能」で、対象のアプリを選択して「アンインストール」をクリックします。
Windowsの「設定」アプリから行う場合は「アプリと機能」で、対象のアプリを選択すると表示される「アンインストール」をクリックします。
スタートメニューのプログラム一覧から削除する方法が最も簡単で、アンインストールしたいアプリを右クリックして、メニューから「アンインストール」を選択します。
ストアアプリの場合
ストアアプリをアンインストールするときは、スタートメニューのプログラム一覧から、もしくはWindows10の「設定」アプリから行います。
スタートメニューのプログラム一覧からアンインストールするときは、プログラム一覧で対象のアプリを右クリックして、メニューから「アンインストール」を選択します。
Windowsの「設定」アプリから行う場合は「アプリと機能」で、対象のアプリを選択すると表示される「アンインストール」をクリックします。
標準搭載アプリの場合
Windows10には、カメラ、フォト、マップといった標準搭載されているアプリがたくさんあり、いくつかのアプリは、通常のストアプリと同じ操作でアンインストールできますが、それ以外のアプリは、通常の操作ではアンインストールできず、PowerShellコマンドレットでしかアンインストールできません。
PowerShellコマンドレットを使って標準搭載アプリをアンインストールする手順は、次のとおりです。
管理者権限で「Windows PowerShell」を起動し、たとえば「アラーム&クロック」アプリをアンインストールするときは、以下のようにコマンドを実行します。
PS> Get-AppxPackage *Microsoft.WindowsAlarms* | Remove-AppxPackage
コマンド実行後、なにもエラーが表示されなければ、アンインストール完了です。
コマンド操作でしかアンインストールできない標準搭載アプリのアンインストールコマンドは、下記のとおりです。
カメラ
PS> Get-AppxPackage *Microsoft.WindowsCamera* | Remove-AppxPackage
マップ
PS> Get-AppxPackage *Microsoft.WindowsMaps* | Remove-AppxPackage
People
PS> Get-AppxPackage *Microsoft.People* | Remove-AppxPackage
フォト
PS> Get-AppxPackage *Microsoft.Windows.Photos* | Remove-AppxPackage
Xbox Game Bar
PS> Get-AppxPackage *Microsoft.XboxGamingOverlay* | Remove-AppxPackage
スマホ同期
PS> Get-AppxPackage *Microsoft.YourPhone* | Remove-AppxPackage
問い合わせ
PS> Get-AppxPackage *Microsoft.GetHelp* | Remove-AppxPackage
なお、PowerShellコマンドでアンインストールした標準搭載アプリを再インストールしたい場合は「Microsoft Store」から簡単に再インストールすることができます。
あとがき
Windows10を長く快適に利用するには、必要なアプリをインストールしたり、不要なアプリをアンインストールするのは必須の作業といえるでしょう。