Windows 10のストレージセンサーをレジストリやグループポリシーで設定する方法

Windows 10のストレージセンサーをレジストリやグループポリシーで設定する方法

Windows 10には、不要になったファイルなどを自動的に削除して、ドライブの空き容量を確保する機能として「ストレージセンサー」が搭載されています。

ストレージセンサーを有効化するなどの設定は、通常はWindowsの「設定」>「記憶域」>「ストレージセンサーを構成する」画面から行いますが、複数のWindows 10マシンに一括で同じ設定を行いたい場合は、ワークグループ環境ならレジストリで、ドメイン環境ならグループポリシーで設定するのがおススメです。

そこでここでは、Windows 10でレジストリやグループポリシーでストレージセンサーを設定する方法を紹介します。

Memo

なお、レジストリやグループポリシーで設定すると、Windowsの「設定」>「記憶域」>「ストレージセンサーを構成する」画面からは設定を変更できなくなります。

Windows 10の標準機能で不要なシステムファイルを安全に削除する方法
ここでは、Windows 10で「ストレージセンサー」または「ディスククリーンアップ」を使って、不要なファイルを安全に削除する方法を紹介します。

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit21H1

レジストリで設定する

ここでは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して「REG ADD」コマンドでレジストリ設定する方法を紹介します。

なお、それぞれのレジストリ項目は「ストレージセンサーを構成する」画面の各設定項目に対応しています。

Windows 10のストレージセンサーをレジストリやグループポリシーで設定する方法

1.ストレージセンサーを有効/無効にする

> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v AllowStorageSenseGlobal /t REG_DWORD /d 1 /f

「/d」に指定できる値は「1:有効」「0:無効」です。

2.ストレージセンサーを実行するタイミング

> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v ConfigStorageSenseGlobalCadence /t REG_DWORD /d 0 /f

「/d」に指定できる値は「0:ディスクの空き領域の不足時」「1:毎日」「7:毎週」「30:毎月」です。

3.一時ファイルの削除を有効/無効にする

> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v AllowStorageSenseTemporaryFilesCleanup /t REG_DWORD /d 1 /f

「/d」に指定できる値は「1:有効」「0:無効」です。

4.ごみ箱に移動したファイルを削除するまでの期間

> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v ConfigStorageSenseRecycleBinCleanupThreshold /t REG_DWORD /d 30 /f

「/d」に指定できる値は0~365です。

5.ダウンロードフォルダー内のファイルを削除するまでの期間

> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v ConfigStorageSenseDownloadsCleanupThreshold /t REG_DWORD /d 30 /f

「/d」に指定できる値は0~365です。

6.OneDriveにバックアップされているコンテンツをデバイスから削除するまでの期間

> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v ConfigStorageSenseCloudContentDehydrationThreshold /t REG_DWORD /d 30 /f

「/d」に指定できる値は0~365です。

グループポリシーで設定する

グループポリシーで設定する場合は、「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「システム」>「ストレージセンサー」で設定します。

Windows 10のストレージセンサーをレジストリやグループポリシーで設定する方法

それぞれの項目は、Windowsの「設定」>「記憶域」>「ストレージセンサーを構成する」の設定項目に対応しているので、簡単に設定できます。

あとがき

複数台のWindows 10マシンで同じ設定を行い、ユーザーが勝手に設定を変更することがないようにしたい場合は、ここで紹介したレジストリ設定やグループポリシー設定が役立つでしょう。