
Windows 10や11には、不要になったファイルなどを自動的に削除して、ドライブの空き容量を確保する機能として「ストレージセンサー」が搭載されています。
ストレージセンサーを有効化するなどの設定は、通常はWindowsの「設定」>「記憶域」>「ストレージセンサーを構成する」から行いますが、複数のWindowsマシンに一括で同じ設定を行いたい場合は、ワークグループ環境ならレジストリで、ドメイン環境ならグループポリシーで設定するのが効率的です。
そこでここでは、レジストリやグループポリシーでストレージセンサーを設定する方法を解説します。
なお、レジストリやグループポリシーで設定すると、Windowsの「設定」>「記憶域」>「ストレージセンサーを構成する」画面からは設定を変更できなくなります。
目次
レジストリで設定
ここでは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して「REG ADD」コマンドでレジストリ設定する方法を紹介します。
なお、それぞれのレジストリ項目は「ストレージセンサーを構成する」画面の各設定項目に対応しています。

1.ストレージセンサーを有効/無効にする
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v AllowStorageSenseGlobal /t REG_DWORD /d 1 /f「/d」に指定できる値は「1:有効」「0:無効」です。
2.ストレージセンサーを実行するタイミング
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v ConfigStorageSenseGlobalCadence /t REG_DWORD /d 0 /f「/d」に指定できる値は「0:ディスクの空き領域の不足時」「1:毎日」「7:毎週」「30:毎月」です。
3.一時ファイルの削除を有効/無効にする
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v AllowStorageSenseTemporaryFilesCleanup /t REG_DWORD /d 1 /f「/d」に指定できる値は「1:有効」「0:無効」です。
4.ごみ箱に移動したファイルを削除するまでの期間
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v ConfigStorageSenseRecycleBinCleanupThreshold /t REG_DWORD /d 30 /f「/d」に指定できる値は0~365です。
5.ダウンロードフォルダー内のファイルを削除するまでの期間
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v ConfigStorageSenseDownloadsCleanupThreshold /t REG_DWORD /d 30 /f「/d」に指定できる値は0~365です。
6.OneDriveにバックアップされているコンテンツをデバイスから削除するまでの期間
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\StorageSense" /v ConfigStorageSenseCloudContentDehydrationThreshold /t REG_DWORD /d 30 /f「/d」に指定できる値は0~365です。
グループポリシーで設定
グループポリシーで設定する場合は、「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「システム」>「ストレージセンサー」で設定します。

それぞれの項目は、Windowsの「設定」>「記憶域」>「ストレージセンサーを構成する」の設定項目に対応しているので、簡単に設定できます。
ストレージセンサーが自動実行されないときは
ストレージセンサーを毎日や毎週などのタイミングで自動的に実行するよう設定していても自動実行されていないときがあります。
原因は、ストレージセンサーが実行されると、内部的にはタスクスケジューラから「SilentCleanup」タスクが実行されますが、このタスクはシステムがアイドル状態でない場合は実行を停止するよう設定されているため、ストレージセンサーを自動実行するよう設定していても、以下のようなエラーが発生して、実行されていないことがあります。
オペレーターまたは管理者が要求を拒否しました。(0x800710E0)

ストレージセンサーを毎日や毎週といったスケジュールどおりに確実に自動実行させたいときは、タスクスケジューラでストレージセンサー用タスクの設定を変更します。
タスクの設定を変更する手順は、次のとおりです。
まず、スタートメニューのプログラム一覧などから「タスクスケジューラ」を起動します。

タスクスケジューラを起動したら、画面左側から「タスクスケジューラライブラリ」>「Microsoft」>「Windows」を順に展開して「DiskCleanup」を選択します。

「DiskCleanup」を選択したら、画面中央のタスク一覧にある「SilentCleanup」をダブルクリックします。

タスクのプロパティ画面が表示されるので「条件」タブを選択し、以下の2つの項目のチェックを外してから「OK」をクリックします。
- 再びアイドル状態になったら再開する
- コンピューターがアイドル状態でなくなった場合は停止する

以上で、設定完了です。
あとがき
複数台のWindows 10マシンで同じ設定を行い、ユーザーが勝手に設定を変更することがないようにしたい場合は、ここで紹介したレジストリ設定やグループポリシー設定が役立つでしょう。