Windowsでは、ユーザーごとのデータがユーザープロファイルと呼ばれるフォルダーに保存されており、長く同じユーザーアカウントを利用していると、ユーザープロファイルフォルダーが肥大化して、操作レスポンスが悪くなったり、原因不明の不具合に見舞われたりすることがあります。
このようなときに、レスポンスや不具合を素早く解消したいなら、ユーザーを作成し直すのがおすすめです。
そこでここでは、Windows 10でユーザーを作り直して快適さを取り戻す方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H2 |
ユーザーを作り直す方法
まず、作り直したいユーザーアカウントの種類が「Microsoftアカウント」の場合は、そのユーザーでサインインして、Windowsの「設定」>「アカウント」>「ユーザーの情報」から、ローカルアカウントでのサインインに切り替えます。
つぎに、任意の管理者ユーザーでサインインし、Windowsの「設定」>「アカウント」>「家族とその他のユーザー」から新しいユーザーを作成します。
アカウントの種類は「ローカルアカウント」「Microsoftアカウント」のどちらでも構いません。
つぎに、新しく作成したアカウントを「管理者ユーザー」に設定します。
ここまで設定できたら、一度Windows 10からサインアウトして、上で作成した新しいユーザーでサインインします。
サインインしたら、エクスプローラーで古いユーザーと新しいユーザーのプロファイルフォルダー(C:\Users\<Username>)をそれぞれ開きます。
あとは、古いユーザーのユーザーフォルダーを一つずつ開いて、必要なフォルダーやファイルを、現在サインインしている新しいユーザーの同じ名前のフォルダー内へコピーします。
ユーザーフォルダー内には、「AppData」などの隠しのシステムフォルダーやシステムファイルがありますが、それらのフォルダーやファイルはコピーしません。
以上、作業完了です。
なお、利用しているアプリケーションによっては、再設定が必要だったり、再インインストールが必要な場合があります。
また、古いユーザーのデータが完全に必要ないと判断できるまでは、古いユーザーは削除せずに残しておくのが良いでしょう。
あとがき
Windows環境で、長く同じユーザーアカウントを利用していると原因不明のトラブルに見舞われることがありますが、そのようなときにいち早く正常な状態に戻するなら、原因を調査するより、ユーザーを作り直すのがおススメです。