WindowsでWi-Fiの電波状況を確認する方法

WindowsでWi-Fiの電波状況を確認する方法

WindowsでWi-Fiの電波状況(電波強度)を確認する方法としては、Windowsに標準搭載されているコマンドを使って確認する方法や、サードパーティーの専用ツールを使った方法があります。

そこでここでは、Windows 11に標準搭載のコマンドやサードパーティーの専用ツールを使って、Wi-Fiの電波状況を確認する方法を解説します。

コマンドでWi-Fiの電波状況を確認

Windowsでは、標準搭載のnetshコマンドを使うことでWi-Fiネットワークへの接続設定を行うだけでなく、電波状況も確認できます。

たとえば、周辺のアクセスポイントを確認したいときは、ターミナル(コマンドプロンプト、PowerShell)を起動して、以下のコマンドを実行します。

> netsh wlan show network

インターフェイス名 : Wi-Fi
現在 9 のネットワークが表示されています。

SSID 1 : aterm-123456-g
    ネットワークの種類            : インフラストラクチャ
    認証          : WPA2-パーソナル
    暗号化              : CCMP

SSID 2 : Buffalo-2G-1234
    ネットワークの種類            : インフラストラクチャ
    認証          : WPA2-パーソナル
    暗号化              : CCMP

SSID 3 : Buffalo-2G-1234-WPA3
    ネットワークの種類            : インフラストラクチャ
    認証          : WPA3-パーソナル
    暗号化              : CCMP

また、現在接続しているWi-FiネットワークのSSIDや周波数、チャンネル、信号強度といった詳細な情報を確認したいときは、以下のコマンドを実行します。

> netsh wlan show interface

システムに 1 インターフェイスがあります:

    名前                   : Wi-Fi
    説明                   : Ugreen WIFI6 Wireless USB NIC
    GUID                   : 12345678-abcd-efgh-ijkl-123451234512
    物理アドレス           : 12:34:56:78:9a:bc
    インターフェイス 入力        : プライマリ
    状態                  : 接続されました
    SSID                   : aterm-12345-a
    AP BSSID               : 13:57:9a:bc:56:a7
    バンド                   : 5 GHz
    チャネル                : 48
    ネットワークの種類     : インフラストラクチャ
    無線の種類             : 802.11ac
    認証                   : WPA2-パーソナル
    暗号                 : CCMP
    接続モード        : プロファイル
    受信速度 (Mbps)        : 292
    送信速度 (Mbps)        : 433
    シグナル               : 100%
    プロファイル           : aterm-12345-a
構成された QoS MSC の     : 0
    構成された QoS マップ : 0
    ポリシーで許可されている QoS マップ : 0

ちなみに、信号強度は「シグナル」欄にパーセント単位で表示されており、数値が高いほど信号が強いことを表しています。一般的には90%以上であれば安定した通信が可能で、それより数値が低くなるほど通信速度が遅くなったりつながりにくくなるといった問題が発生しやすくなります。

専用アプリでチェック

Wi-Fiの電波状況をより詳しく分かりやすく確認したいときは、専用ツールがおすすめです。

おすすめは、Windows/Android向けの無料アプリ「WiFi Analyzer」で、周辺のアクセスポイントやチャンネルの占有状況、電波強度など、Wi-Fiに関するさまざまな状況を視覚的にわかりやすくチェックできます。

以降では、Windows版のWiFi Analyzerを使って、Wi-Fiの電波状況を確認する方法を解説します。

WiFi Analyzerの入手

WiFi Analyzerは「Microsoft Store」から簡単にインストールできます。

WiFi Analyzer - Windows に無料でダウンロードしてインストールする | Microsoft Store

なお、一部の機能は有償のPRO版でのみ利用可能となっています。PRO版へのアップグレードはアプリ内から可能で、PRO機能を1時間試用することも可能です。

接続済みタブ

WiFi Analyzerの画面は、大きく3つのタブから構成されており「接続済み」タブでは、現在接続しているWi-Fiネットワークの速度やSSID、電波強度などの詳細情報が確認できます。

WindowsでWi-Fiの電波状況を確認する方法

解析タブ

解析タブでは、周波数帯(2.4GHz / 5GHz / 6GHz)別でアクセスポイントごとのチャンネルの使用状況がグラフ表示され、チャンネルの混雑状況を確認できます。

下の画面では、縦軸が信号強度で横軸がチャンネルとなっており、現在接続中のアクセスポイントとほかのアクセスポイントの重なる部分が多いほど、チャンネルが混雑していることを表しています。

WindowsでWi-Fiの電波状況を確認する方法

ネットワークタブ

ネットワークタブでは、周辺のアクセスポイントが一覧表示され、一番上が現在接続しているアクセスポイントで、信号強度の高い順にアクセスポイントが表示されます。

WindowsでWi-Fiの電波状況を確認する方法

あとがき

WindowsパソコンをWi-Fi接続しているなら、速度が出ない、すぐ切れるといったトラブル時に電波状況を確認したいときがあると思います。そのようなときにここで紹介した方法が役立つでしょう。