Windows 7以前の環境で、リモートマシンのTCPポートへの接続確認するコマンドランツールとして活躍したtelnetコマンドですが、Windows 8以降では標準では搭載されておらず、telnetコマンドを使いたい場合は機能を追加する必要があります。
そこでここでは、telnetコマンドの代わりに利用できるPowerShellコマンドレット「Test-NetConnection」を使って、リモートマシンのTCPポートへの接続を確認する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H1 |
Test-NetConnectionの使い方
「Windows PowerShell」を起動し、以下のコマンドレットを実行します。
例として、このサイトのTCPポート443番への接続を確認してみます。
> Test-NetConnection 4thsight.xyz -port 443
ComputerName : 4thsight.xyz
RemoteAddress : 153.225.147.241
RemotePort : 443
InterfaceAlias : イーサネット
SourceAddress : 192.168.1.50
TcpTestSucceeded : True
出力内容の最終行に表示されている「TcpTestSucceeded:」がTCPポートへの接続結果で「True」は、接続できたということです。
接続できなかった場合は「False」と表示されます。
接続を確認する程度であれば「Test-NetConnection」コマンドレットが手軽でオススメです。
なお「Test-NetConnection」コマンドレットの詳細なヘルプは、以下の公式ページをご参照ください。
おまけ(UDPポートへの接続確認)
ちなみに、UDPポートへの接続を確認する方法の一つとしては、Microsoftが提供している「PortQry」というツールを使う方法があります。
Download PortQry Command Line Port Scanner Version 2.0 from Official Microsoft Download Center
PortQryコマンドでは、TCPやUDPポートへの接続を確認でき、実行例は以下のようになります。(ここではローカルネットワーク上のDNSサーバーへの接続を確認してみました)
> PortQry.exe -n 192.168.10.254 -e 53 -p UDP
Querying target system called:
192.168.10.254
Attempting to resolve IP address to a name...
Failed to resolve IP address to name
querying...
UDP port 53 (domain service): LISTENING or FILTERED
Sending DNS query to UDP port 53...
UDP port 53 is LISTENING
最終行に「UDP port XX is LISTENING」と表示されていれば、接続できています。
あとがき
PowerShellをもっと学ばねばと思った今日このごろです。