ネットワーク上のマシンへ疎通を確認するときは、まず「Ping」コマンドを利用しますが、Windows10マシンへの疎通を確認する場合、デフォルト設定ではWindows10はPingコマンドへ応答しないようになっているため、疎通を確認できません。
そこで、ここではWindows10マシンをPingコマンドに応答させる方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 2004 |
Pingコマンドに応答させるには
Windows10では、標準搭載されている「Windows Defender ファイアウォール」によって、Pingコマンドへの応答がブロックされているので、このブロックを解除します。
手順は、次のとおりです。
スタートメニューのプログラム一覧から「Windows管理ツール」>「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」をクリックします。
「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」が起動したら、画面左側のメニューから「受信の規則」を選択し、受信の規則の一覧から、以下の4つの規則を選択した状態で「規則の有効化」をクリックします。
- ファイルとプリンターの共有(エコー要求 - ICMPv4 受信)×2
- ファイルとプリンターの共有((エコー要求 - ICMPv6 受信)×2
規則が有効化されると、左端に緑のチェックマークが入ります。
以上で、Windows10マシンはPingコマンドに応答するようになります。
あとがき
なお、本稿では4つの受信の規則を有効化していますが、IPv4とIPv6やプロファイルごとに規則は分かれているので、必要最低限の規則を有効化したい場合は、利用しているIPアドレス体系や、利用しているプロファイル(パブリック、プライベート、ドメイン)に応じて、必要な規則のみを有効化しましょう。
また、サードパーティーのファイアウォールを利用している場合は、利用しているファイアウォールツールで設定する必要があるでしょう。