Linuxをプロキシサーバー経由でインターネット接続したい場合、OSの設定でプロキシサーバーを設定する方法や、利用しているソフトウェアごとの設定でプロキシサーバーを設定する方法があります。
ここではRedHat系Linuxを例に、OS設定にプロキシサーバーを設定する方法や、dnfなどのインターネット接続するソフトウェアごとでプロキシサーバーを設定する方法について紹介します。
目次
OS(オペレーティングシステム)
# vi /etc/profile.d/proxy.sh
PROXY=proxy.example.com:8080
# 認証が必要なプロキシサーバーの場合
PROXY=<username>:<password>@proxy.example.com:8080
export http_proxy=http://$PROXY
export HTTP_PROXY=http://$PROXY
export https_proxy=https://$PROXY
export HTTPS_PROXY=https://$PROXY
export no_proxy=127.0.0.1,localhost
export NO_PROXY=127.0.0.1,localhost
上の設定ファイルを作成したら、以下のコマンドで設定を適用します。
# source /etc/profile.d/proxy.sh
以上で、システム全体に設定が適用されますが、ユーザー単位で設定したいときは、上の記述内容をユーザーのシェルの環境設定ファイル「~/.bashrc」などに記述します。
インターネット接続するツールの多くは、上の設定を参照してくれますが、ツールによっては、ツールごとの設定ファイルにプロキシー設定を記述できる場合もあります。
dnf
RedHat系Linuxのパッケージ管理ツール「dnf」では、設定ファイルにプロキシー設定を記述できます。
# vi /etc/dnf/dnf.conf
proxy=http://proxy.example.com:8080
#認証が必要なプロキシサーバーの場合
proxy_username=<username>
proxy_password=<password>
wget
インターネットなどからファイルをダウンロードできるツール「wget」では、設定ファイルにプロキシー設定を記述できます。
# vi /etc/wgetrc
http_proxy=http://proxy.example.com:8080/
https_proxy=https://proxy.example.com:8080/
#認証が必要なプロキシサーバーの場合
proxy_user=<username>
proxy_password=<password>
cURL
さまざまな通信プロトコルでデータの送受信を行うことができる「curl」では、設定ファイルにプロキシー設定を記述できます。
# vi /etc/curlrc
proxy=http://proxy.example.com:8080
#認証が必要なプロキシサーバーの場合
proxy-user=<username>:<password>