Windows 11でアプリをコマンド操作でアンインストールする方法

Windows 11でアプリをコマンド操作でアンインストールする方法

Windowsにインストールされているストアアプリ(UWPアプリ)やデスクトップアプリは、一般的には設定画面からアンインストールすることが多いですが、複数のマシンから同じアプリをアンインストールしたいようなときは、一台ずつ設定画面を開いて操作するよりもコマンド操作でアンインストールしたほうが効率が良いです。

そこでここでは、Windows 11を例に、ストアアプリやデスクトップアプリをコマンド操作でアンインストールする方法を解説します。

ストアアプリのアンインストール

Microsoft Storeなどからインストールしたストアアプリ(UWPアプリ)をコマンド操作でアンインストールするときは、PowerShellコマンドレットを使います。

まず、PowerShellを起動して以下のコマンドを実行して、インストールされているストアアプリの一覧を表示して、アンインストールしたいアプリの名前を確認します。

PS> Get-AppxPackage | Select-Object Name

名前を確認したら、アプリ名を指定して以下のコマンドを実行することで、現在サインインしているユーザーに対してアンインストールが実行されます。

下のコマンドでは「スマートフォン連携」アプリをアンインストールしています。

PS> Get-AppxPackage *Microsoft.YourPhone* | Remove-AppxPackage

マシンにサインインするすべてのユーザーから該当アプリをアンインストールしたいときは、管理者としてPowerShellを起動して、以下のようにコマンドを実行します。

PS> Get-AppxPackage *Microsoft.YourPhone* | Remove-AppxPackage -Alluser

新規ユーザーに対して自動的にインストールされるプリインストールアプリをアンインストールしたいときは、管理者としてPowerShellを起動して、以下のようにコマンドを実行します。

PS> Get-AppxProvisionedPackage -Online | where DisplayName -like *Microsoft.YourPhone* | Remove-AppxProvisionedPackage -Online

デスクトップアプリのアンインストール

デスクトップアプリをコマンド操作でアンインストールするときも、PowerShellコマンドレットを使います。

まず、PowerShellを起動して以下のコマンドを実行して、インストールされているデスクトップアプリの一覧を表示して、アンインストールしたいアプリの名前やIDを確認します。

PS> Get-WmiObject -Class Win32_Product | Select-Object Name, IdentifyingNumber

アプリ名を指定してアンインストールするときは、以下のようにコマンドを実行します。

PS> $app = Get-WmiObject -Class Win32_Product -Filter "Name = 'アプリ名'"
PS> $app.Uninstall()

IDを指定してアプリをアンインストールするときは、以下のようにコマンドを実行します。

PS> $app = Get-WmiObject -Class Win32_Product -Filter "IdentifyingNumber = '{XXXX}'"
PS> $app.Uninstall()

あとがき

なお、アンインストールしたWindowsに標準搭載のストアアプリは「Microsoft Store」からアプリを検索して簡単に再インストールできます。

また、ここで紹介した方法以外にもwingetコマンドを使った方法もおすすめです。wingetコマンドを使った方法は、以下の記事をご覧ください。

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