正常に起動できないWindows10マシンからデータを救出する方法

Windows10が登場して、すでに4年が経ちました。

長年Windows10を利用していると、ハードウェア的には故障していないけれども、OSが正常に起動できなくなったり、サインインできなくなってしまうといったトラブルも起きやすくなります。

そんな時に困るのが、大事なデータをどうやって救出するかではないでしょうか。最近ではクラウドストレージにデータを保存している方も多いとは思いますが、ローカル環境に大事なデータを保存している場合も、依然として多いと思います。

そこで、ここでは、正常に起動できなくなったWindows10マシンから、データを救出する方法を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェア バージョン
Windows10 Professional 64bit 1903

データの救出方法

セーフモードで起動してデータを救出

Windows10のサインイン画面までは起動できるのであれば、まずはWindows10をセーフモードで起動して、データを救出してみましょう。

セーフモードで起動するには、サインイン画面で右下の電源ボタンをクリックし、Shiftキーを押しながら「再起動」をクリックします。

すると、下のような画面が表示されるので「トラブルシューティング」をクリックして、以降は次の記事を参考にして、Windows10をセーフモードで起動させます。

Windows10をセーフモードで起動するおススメの方法
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セーフモードで起動して、無事サインインできたら、外付けHDDやUSBメモリなどを接続して通常のファイル操作でデータを救出します。

インストールメディアから起動してデータを救出

セーフモードで起動できてもサインインできない場合や、セーフモードで起動できない場合は、Windows10のインストールメディアから起動して、データを救出できるかもしれません。

インストールメディアは、以下の記事で紹介している「メディア作成ツール」を利用して作成します。

Windows10の機能更新プログラムを手動でインストールする(メディア作成ツール編)
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データの救出手順は、次のとおりです。

Windows10のインストールメディアから起動すると、次の画面が表示されるので、右下の「次へ」をクリックします。

次の画面で、左下にある「コンピューターを修復する」をクリックします。

「オプションの選択」画面が表示されるので「トラブルシューティング」をクリックします。

「詳細オプション」画面が表示されるので「コマンドプロンプト」をクリックします。

コマンドプロンプトが起動したら、xcopyコマンドやrobocopyコマンドなどのコマンド操作でデータをコピーする方法をご存知の方は、外付けHDDやUSBメモリを接続して、データを救出できます。

コマンド操作が不安な方は、コマンドプロンプトが起動したら「notepad」と入力しエンターキーを押します。

すると、メモ帳が起動するので、外付けHDDやUSBメモリを接続して、メニューから「ファイル」>「開く」を順にクリックし、ダイアログ画面を表示させます。

Memo

データの救出先デバイスをUSB3.0ポートに接続していると、認識されない場合があります。その際は、USB2.0ポートに接続してください。

ダイアログ画面が開いたら、この画面上でバックアップしたいデータを保存先にコピーすることでデータを救出することができます。

なお、ダイアログ画面でフォルダーやファイルをコピーする場合には、以下の注意事項があります。

  • コピー処理中の進捗が表示されないので、大容量のデータをコピーする際は、コピーが完了しているかどうを、アクセスランプなどで確認してください。なお、コマンドプロンプトでxcopyコマンドやrobocopyコマンドを使用してデータをコピーすれば、進捗を把握できます。
  • データのコピーが完了しても、ダイアログ画面上に反映されない場合があるので、その際は「F5」キーを押して画面を更新してください。

なお、暗号化されたフォルダーやファイルは、救出できません。

OSを上書きインストールしてデータを救出

インストールメディアを利用してWindows10を上書きインストールすることで、データを保持したまま、Windows10を起動できるように修復できるかもしれません。

ただ、この方法では個人用フォルダー以外の場所に保存しているデータは、OSの上書きインストール時に消されてしまう可能性があり、OSのインストールにも時間がかかるため、データの救出方法としては、あまりおススメできません。

また、OS上のトラブルが発生している思われるマシンでは、OSを上書きでインストールしても、トラブルが解消されない場合があるので、OSを再インストールする場合も、まずデータを救出し、そのあとOSをクリーンインストールすることをおススメします。

LinuxのLiveCDから起動してデータを救出

Windows7時代には、LinuxのLiveCDからマシンを起動して、Windows環境のデータを救出する方法がよく紹介されており、Windows10でもこの方法は有効です。

LiveCDを用意する手間はありますが、Linuxの基本的な操作が分かる方であれば、データ救出方法の選択肢として検討する価値はあります。

なお、LiveCDでデータを救出する場合も、暗号化されたフォルダーやファイルは、救出できません。

あとがき

Windows10のインストールメディアは、データ救出以外のトラブルシューティングでも有用なので、いざというときに備えて1枚は作成しておくことをおすすめします。

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