Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

Windows10では、個人データを格納するための「個人用フォルダー」がユーザーごとに用意されています。

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

これらの個人用フォルダーは、アイコンを見ると分かるように、通常のフォルダーとは異なる特殊なフォルダーのため、トラブル時には、通常のフォルダーとは異なる対応が必要となります。

そこでここでは、Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと、その対処方法を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows10 Pro 64bit21H2

個人用フォルダーが行方不明の場合 

個人用フォルダーがどこに行ったか分からなくなった場合は、次の手順で個人用フォルダーの現在の場所を確認するのが有効です。

対処方法

個人用フォルダーの現在の場所を確認するには、スタートボタンを右クリックするなどでして「ファイル名を指定して実行」を起動して、個人用フォルダーに応じたコマンドを実行します。

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

個人用フォルダーごとのコマンドは、次のとおりです。

コマンド個人用フォルダー
shell:3D Objects3Dオブジェクト
shell:Contactsアドレス帳
shell:Favoritesお気に入り
shell:Downloadsダウンロード
shell:Desktopデスクトップ
shell:Personalドキュメント
shell:My Picturesピクチャ
shell:My Videoビデオ
shell:My Musicミュージック
shell:Linksリンク
shell:Searches検索
shell:SavedGames保存したゲーム

コマンドを実行すると、該当の個人用フォルダーの現在の場所が開くので、右クリックメニューからプロパティ画面を開いて「場所」タブを表示すれば、現在の場所を確認できます。

また「場所」タブでは、「標準に戻す」ボタンから個人用フォルダーの場所をデフォルトの場所に戻したり、「移動」ボタンから別の場所に変更することもできます。

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

個人用フォルダーを削除した、英語表記になった場合

個人用フォルダーを削除してしまったり、個人用フォルダーが英語表記になってしまった場合は、次の手順で個人用フォルダーをデフォルトの状態に戻すのが有効です。

対処方法

管理者権限で「コマンドプロンプト」を起動し、以下のコマンドを実行します。

> regsvr32 /i:U shell32.dll

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

コマンド実行後「shell32.dllのDllRegisterServer and DllInstallは成功しました。」と表示されることを確認したら「OK」をクリックし、コマンドプロンプトを閉じます。

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

最後に、Windowsにサインインし直せば、個人用フォルダーがデフォルトの状態に戻ります。

個人用フォルダーの場所を変更できない場合

個人用フォルダーは、保存場所を変更することができますが、場所の指定方法を誤る(ドライブルートを指定するなど)と、その後場所の変更ができなくなることがあります。

そのようなときは、次の手順で個人用フォルダーの場所を強制的にデフォルトの場所に戻すのが有効です。

フォルダーの作成

まず、デフォルトの場所に戻したい個人用フォルダー用のフォルダーを、デフォルトの場所「C:\ユーザー\<ユーザー名>」配下に作成しておきます。

たとえば「3Dオブジェクト」をデフォルトの場所に戻す場合は「C:\ユーザー\<ユーザー名>」配下に「3D Objects」という名前のフォルダーを作成します。(フォルダーは、一般的なフォルダー作成方法でOKです)

Memo

フォルダー名は、下記に記載している各個人用フォルダーのデフォルト値に従います。

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

レジストリの設定

フォルダーを作成したら「レジストリエディタ」を起動して、次の場所を開きます。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

ここには、個人用フォルダーの場所の情報が設定されているので、該当の個人用フォルダーの「名前」をダブルクリックして「値のデータ」をデフォルト値に設定します。

たとえば「3Dオブジェクト」をデフォルト値に設定する場合は、右ペインから「{31C0DD25-9439-4F12-BF41-7FF4EDA38722}」をダブルクリックし「文字列の編集」画面で「値のデータ」欄に「%USERPROFILE%\3D Objects」と入力し「OK」をクリックします。

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

個人用フォルダーごとの「名前」とデフォルト値は、次のとおりです。

3Dオブジェクト:
名前デフォルト値
{31C0DD25-9439-4F12-BF41-7FF4EDA38722}%USERPROFILE%\3D Objects
アドレス帳:
名前デフォルト値
{56784854-C6CB-462B-8169-88E350ACB882}%USERPROFILE%\Contacts
お気に入り:
名前デフォルト値
Favorites%USERPROFILE%\Favorites
ダウンロード:
名前デフォルト値
{374DE290-123F-4565-9164-39C4925E467B}%USERPROFILE%\Downloads
デスクトップ:
名前デフォルト値
Desktop%USERPROFILE%\Desktop
ドキュメント:
名前デフォルト値
{F42EE2D3-909F-4907-8871-4C22FC0BF756}%USERPROFILE%\Documents
Personal%USERPROFILE%\Documents
ピクチャ:
名前デフォルト値
My Pictures%USERPROFILE%\Pictures
ピクチャ - カメラロール:
名前デフォルト値
{AB5FB87B-7CE2-4F83-915D-550846C9537B}%USERPROFILE%\Pictures\Camera Roll
ピクチャ - 保存済みの写真:
名前デフォルト値
{3B193882-D3AD-4EAB-965A-69829D1FB59F}%USERPROFILE%\Pictures\Saved Pictures
スクリーンショット:
名前デフォルト値
{B7BEDE81-DF94-4682-A7D8-57A52620B86F}%USERPROFILE%\Pictures\Screenshots
ビデオ:
名前デフォルト値
My Video%USERPROFILE%\Videos
ミュージック:
名前デフォルト値
My Music%USERPROFILE%\Music
リンク:
名前デフォルト値
{BFB9D5E0-C6A9-404C-B2B2-AE6DB6AF4968}%USERPROFILE%\Links
検索:
名前デフォルト値
{7D1D3A04-DEBB-4115-95CF-2F29DA2920DA}%USERPROFILE%\Searches
保存したゲーム:
名前デフォルト値
{4C5C32FF-BB9D-43B0-B5B4-2D72E54EAAA4}%USERPROFILE%\Saved Games

レジストリの設定が完了したら、レジストリエディタを閉じます。

コマンドの実行

次に、管理者権限で「コマンドプロンプト」を起動し、以下のコマンドを実行します。

> regsvr32 /i:U shell32.dll

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

コマンド実行後「shell32.dllのDllRegisterServer and DllInstallは成功しました。」と表示されることを確認したら「OK」をクリックし、コマンドプロンプトを閉じます。

Windows10の個人用フォルダーでよくあるトラブルと対処方法

最後に、Windowsにサインインし直せば、個人用フォルダーがデフォルトの場所に戻ります。

あとがき

なお、上に紹介した方法でも修復できない場合は、原因究明に時間を割くより、新たなユーザーアカウントを作成して、そちらに個人用フォルダー内のデータを移動し、今後はそのアカウントを利用したほうが得策です。

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