Windows 10を利用していて、アイコンの名前やウィンドウのタイトルといった画面上に表示されている文字が見づらいと感じたことはないでしょうか。
心当たりがあるなら、ここで紹介している方法で画面の文字を見やすく調整することができます。
目次
文字が小さいときは
Windows 10でアイコンの名前やウィンドウタイトルなどの文字が小さいと感じるときは、Windows 10の「設定」>「簡単操作」>「ディスプレイ」から、文字だけを大きく表示させたり、画面全体を大きく表示させることができます。
画面上の文字だけを大きくしたいときは「文字を大きくする」のスライダーで大きさを調整し、たとえば、125%に設定すると、以下のように文字だけが大きく表示されます。
なお「文字を大きくする」は、1%単位で調整可能です。
文字だけでなく画面全体を大きく表示したいときは「全体を大きくする」で拡大倍率を指定し、たとえば、125%に設定すると、以下のように画面全体が大きく表示されます。
なお「全体を大きくする」は、25%単位で調整可能です。
文字がはっきりと表示されていないときは
Windows 10では、標準システムフォントとして「Yu Gothic UI」が採用されており、Windows 8.1の標準システムフォントである「Meiryo UI」と比べると、フォントの線が若干細くなっています。
そのため、使用しているディスプレイによっては、文字がにじむ・ぼやける・かすれるといった症状に見舞われることがあります。
ClearTypeテキストの調整
Windows 10の設定で「ClearType」を設定すれば、文字を読みやすく調整することができます。
Clear Typeの設定は、Windowsの「設定」から「個人用設定」>「フォント」を開き「関連設定」にある「ClearTypeテキストの調整」から行います。
「ClearTypeテキストチューナー」画面が表示されるので、まず「ClearTypeを有効にする」にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。
サンプルの文章が表示されるので、読みやすいと感じるほうを選択して「次へ」をクリックします。
同じような質問が4回続くので、一番読みやすいと感じるほうを選択して「次へ」をクリックします。
「モニターのテキストの調整が完了しました」と表示されたら「完了」をクリックすれば、設定完了です。
下の画像は、ClearTypeが有効のときと無効のときのエクスプローラーの画面です。
有効にすると、文字が読みやすくなっているのを確認できます。
システムフォントの変更
ClearTypeを設定してもなお見づらいと感じるなら、Windows 10のシステムフォンを見やすいフォントに変更するという手があります。
システムフォントの変更は「Meiryo UIも大っきらい!! 」などのツールを使って行うのが簡単です。
「Meiryo UIも大っきらい!!」を使ってシステムフォントを変更する手順は、次のとおりです。
まず、以下の公式サイトから「Meiryo UIも大っきらい!!」をダウンロードします。
Windowsカスタマイズシリーズ | Tatsu's life on the Web
ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、フォルダー内の「noMeiryoUI.exe」をダブルクリックすれば、「Meiryo UIも大っきらい!!」が起動します。
「Meiryo UIも大っきらい!!」を起動すると、以下のように現在のシステムフォント名やサイズが表示され、システム全体のフォントを変更するときは「全体設定」から、タイトルバーやアイコンなど一部のフォントのみ変更するときは「個別設定」から設定します。
ここでは例として、システム全体のフォントを「Meiryo UI」に変更してみます。
まず「全体設定」の「選択」をクリックします。
フォントの選択画面が表示されるので「Meiryo UI」を選択し「OK」をクリックします。
フォントの太さやサイズも変更できますが、表示バランスを考えると太さやサイズは変更しないほうが無難です。
選択したフォントが表示されていることを確認して「一括設定」をクリックすれば、システムフォントが即時で変更され、ツールが自動的に終了します。
以上で、設定完了です。
下の画像は、Windows 10のデフォルトのフォント「Yu Gothic UI」と「Meiryo UI」に変更したときそれぞれのデスクトップアイコンの画面です。
システムフォントの設定を戻したいときは、上と同じ手順でフォントに「Yu Gothic UI」を選択しなおせばOKです。
なお、システムフォントを変更すると、文字の表示箇所によっては見切れてしまうことがあるので、見た目が大きく異なるフォントに変更するときは注意が必要です。
あとがき
最近では、フルHDを超える解像度のディスプレイを利用することも珍しくなく、環境によっては文字が見づらいと感じることがあるでしょう。そのようなときにお試しください。