Windows 10や11環境で書類を作成するとき、みなさんはどんなフォントを利用していますか?
Windowsではおなじみの「MSゴシック」「MS明朝」「メイリオ」「Yu Gothic UI」などを使っている方も多いと思いますが、Windows 10や11には、印刷・出版業界においてPostScriptフォントでトップシェアを誇る「モリサワ」が開発したフォントが2つ標準搭載されています。
- UDデジタル教科書体
- BIZ UD
どちらのフォントも素人目で見ても、分かりやすさ・読みやすさともに洗練されており、書類作成にもおすすめなフォントとなっています。
そこでここでは、Windows 10や11に標準搭載されているモリサワのフォント「UDデジタル教科書体」「BIZ UD」を紹介します。
目次
UDデジタル教科書体
「UDデジタル教科書体」は、2017年10月に公開された「Windows 10 Fall Creators Update」で採用されたフォントで、誰にとっても利用しやすいよう、ユニバーサルデザインのコンセプトに基づき作成されています。
このフォントは、モリサワが教育現場からのヒアリングや検証をもとに改良を重ねながら、長きにわたって開発してきたフォントで、大きな特徴としては、字形(筆運びの向きや点・はらい・画数・筆順など)が学習指導要領に準拠している点があります。
これは、電子黒板やタブレット端末といった教育現場のIT化でも、大きな効果を発揮すると言われています。
Windows 10では、以下のフォントがOS標準フォントとして利用できるようになります。なお、それぞれに標準と太字の2種類あります。
- UDデジタル教科書体 N(等幅)
- UDデジタル教科書体 NP(英数プロポーショナル)
- UDデジタル教科書体 NK(英数かなプロポーショナル)
表示例
UDデジタル教科書体 N(等幅)
UDデジタル教科書体 NP(英数プロポーショナル)
UDデジタル教科書体 NK(英数かなプロポーショナル)
BIZ UD
「BIZ UD」は、2018年10月に公開された「Windows 10 October 2018 Update」で採用されたフォントで、誰にとっても利用しやすいよう、ユニバーサルデザインのコンセプトに基づき作成されています。
このフォントは、日本ではじめてMicrosoft Officeに最適化したユニバーサルデザインフォントで、Microsoft Office製品で使いやすい仕様で提供されています。
おもに、ビジネス文書の作成で効果を発揮するフォントのようです。
Windows 10では、以下のフォントがOS標準フォントとして利用できるようになります。なお、「BIZ UD ゴシック」には、標準と太字の2種類あります。
- BIZ UDゴシック(等幅)
- BIZ UDゴシック(プロポーショナル)
- BIZ UD明朝 Medium(等幅)
- BIZ UDP明朝 Medium(プロポーショナル)
表示例
BIZ UDゴシック(等幅)
BIZ UDゴシック(プロポーショナル)
BIZ UD明朝 Medium(等幅)
BIZ UDP明朝 Medium(プロポーショナル)
あとがき
ユニバーサルデザインフォントは、有償がほとんどで値段もそれなりにする場合が多い中、OS標準フォントとして利用できるのはとてもありがたいです。
さらに、どちらのフォントも教育・ビジネスを問わずさまざまなシーンで利用できそうです。お試しあれ。