Windows 10や11では「メディア作成ツール」を利用して、DVDやUSBメモリなどのインストールメディアを作成することができます。
そこでここでは、Windows 10のパソコンで「メディア作成ツール」を利用して、Windows 10やWindows 11のインストールメディア(DVD、USBメモリ)を作成する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H2 |
Windows 10のインストールメディアを作成する
まず、以下のMicrosoftのページで「ツールを今すぐダウンロード」から「メディア作成ツール」をダウンロードします。
Windows 10 のダウンロード | Microsoft
ダウンロードしたファイル「MediaCreationTool20H2.exe」を実行すると「メディア作成ツール」が起動し「ライセンス条項」画面が表示されるので「同意する」をクリックします。
「実行する操作を選んでください」画面が表示されるので「別のPCのインストールメディアを作成する(USBフラッシュドライブ、DVD、またはISOファイル)」を選択して「次へ」をクリックします。
「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」画面が表示されるので、メディア作成ツールを実行しているWindows 10と同じ言語、アーキテクチャ、エディションのメディアを作成したいときは、そのまま「次へ」をクリックします。
それ以外の場合は「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックをオフにしてから、言語、アーキテクチャ、エディションをそれぞれ選択して「次へ」をクリックします。
「使用するメディアを選んでください」画面が表示されるので、作成したいメディアの種類を選択して「次へ」をクリックします。
ここでは、例として「ISOファイル」を選択し「次へ」をクリックします。
「パスの選択」画面が表示されるので、ISOファイルの保存先と保存ファイル名を指定し「保存」をクリックします。
データのダウンローが開始されるので、完了まで待ちます。
約4.7GBのデータがダウンロードされます。
ダウンロードが完了すると「ISOファイルをDVDにコピーしてください」画面が表示されるので「完了」をクリックして「メディア作成ツール」を終了します。
作成したISOファイルは、そのままマウントして利用したり、DVDなどに書き込んでインストールメディアとして利用できます。

以上で、インストールメディアの作成は完了です。
Windows 11のインストールメディアを作成する
まず、Webブラウザで以下のMicrosoftの公式サイトにアクセスし「Windows 11のインストールメディアを作成する」の下にある「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。
Windows 11 をダウンロードする | Micrsoft
メディア作成ツール「MediaCreationToolW11.exe」をダウンロードしたら、そのまま実行します。
「適用される通知とライセンス条項」画面が表示されるので、ライセンス条項を確認し「同意する」をクリックします。
「言語とエディションの選択」画面では、そのまま「次へ」をクリックします。
言語を変更したいときは「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外せば変更できます。
「使用するメディアを選んでください」画面では、使用するメディアに応じて「USBフラッシュドライブ」または「ISOファイル」を選択して「次へ」をクリックします。
USBフラッシュドライブを選択した場合
「USBフラッシュドライブを選んで下さい」画面では、使用するUSBメモリをパソコンに接続してから「ドライブの一覧を更新する」をクリックします。
USBメモリの容量は、少なくとも8GB必要です。
すると、接続したUSBメモリがリムーバブルドライブとして表示されるので、選択してから「次へ」をクリックします。
パソコンに複数のリムーバブルドライブを接続しているときは、ドライブの選択を間違わないよう注意しましょう。
ダウンロードが開始されるので、完了するまで待ちます。
「USBフラッシュドライブの準備ができました」と表示さたら「完了」ボタンをクリックします。
以上で、USBのインストールメディアの作成完了です。
作成したUSBのインストールメディアをパソコンに接続してUSBから起動すれば、Windows 11のインストールやアップグレードが実行できます。
ISOファイルを選択した場合
ISOファイルの保存先を指定する画面が表示されるので、保存場所とファイル名を指定して「保存」をクリックします。
ダウンロードが開始されるので、完了するまで待ちます。
ISOファイルが完成すると「ISOファイルをDVDにコピーしてください」画面が表示されるので「DVD書き込み用ドライブを開く」をクリックしてから「完了」をクリックします。
「Windowsディスクイメージ書き込みツール」画面が表示されるので、ドライブに空のDVDメディアを装填して「書き込み」をクリックします。
書き込みが開始されたら、完了まで待ちます。
「ディスクイメージはディスクに正常に書き込まれました。」と表示されたら「閉じる」をクリックします。
以上で、DVDのインストールメディアの作成完了です。
作成したDVDのインストールメディアからパソコンを起動すれば、Windows 11のインストールやアップグレードが実行できます。
あとがき
Windowsのインストールメディアは、OSをインストールするときだけでなく、トラブルシューティングなどでも活用できるので、機能更新のリリースごとに作成しておけば安心でしょう。