Windows 10や11のセキュリティ対策は標準機能だけで大丈夫?

Windows 10や11のセキュリティ対策は標準機能だけで大丈夫?

Microsoft Defender(マイクロソフト ディフェンダー)は、Windows 10やWindows 11に標準搭載されているセキュリティ対策機能で、次の2つの機能があります。

  • Microsoft Defenderウイルス対策
  • Microsoft Defenderファイアウォール

Windows 8.1以前のWindowsでは、標準搭載されているセキュリティ対策機能はおまけ程度で、サードパーティーのセキュリティ対策ソフトを導入するのが一般的でしたが、Windows 10になってからは、標準搭載されているセキュリティ対策機能が大きく強化されており、パフォーマンス、マルウェアの検出精度、使いやすさの点で、有償のセキュリティ対策ソフトと同等の高い評価を受けています。

そうなると、Windows 10のセキュリティ対策には、わざわざ有償のセキュリティ対策ソフトを導入しなくても大丈夫のなのかが気になるところです。

そこでここでは、個人で利用するWindows 10を例に、標準機能のMicrosoft Defenderだけでセキュリティ対策は大丈夫なのかを、機能面やサポート面をメインに解説します。

Windows 10の標準機能を駆使してセキュリティを強化する方法
ここでは、個人用途のWindows 10を例に、セキュリティを強化するために、どのような機能を利用してどのような設定を行うべきかを紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit22H2

Microsoft Defenderの機能

基本的な機能は搭載されている

Microsoft Defenderでは、セキュリティ対策に最低限必要と考えられる以下の機能は標準で搭載されており、ユーザーが設定しなくても自動的に動作しています。

  • リアルタイム保護機能
  • スキャン機能
  • ファイアウォール機能
  • 評価ベースの保護機能(悪意のある、または望ましくない可能性のあるアプリ、ファイル、Webサイトからの保護)

設定項目がシンプルで分かりやすい

Windows 10では、Microsoft Defenderなどのセキュリティに関連する項目は「Windows セキュリティ」にまとまっており、現在の状態もタスクトレイに分かりやすく表示され、PCに不慣れな方でも使いやすくなっています。

Windows 10や11のセキュリティ対策は標準機能だけで大丈夫?

Windows 10や11のセキュリティ対策は標準機能だけで大丈夫?

動作が安定している

Microsoft Defenderは、Windows 10に標準搭載されている機能のため、他のセキュリティ対策ソフトに比べて、Windowsの機能アップデートなどでトラブルが発生しにくく、安定した動作が期待できます。

一部の機能は手動で有効化する必要がある

サードパーティーのセキュリティ対策ソフトの多くは、デフォルト設定では過剰に保護されており、ユーザーが利用環境に合わせて保護の度合い調整することが多いですが、Microsoft Defenderは、ユーザーの利便性を重視しているため、デフォルト設定では最低限の保護のみが行わ、セキュリティを強化したい場合は、ユーザーが設定を調整する必要があります。

たとえば、Microsoft Defenderウイルス対策には、高度なセキュリティ対策機能として「ランサムウェアの防止」などが搭載されていますが、これらの機能はデフォルトで無効化されており、セキュリティを強化したい場合は、これらの機能をユーザーが手動で有効化する必要があります。

また、Microsoft Defenderファイアウォールも、デフォルトで受信の通信のみが制限されており、送信の通信には制限がかかっておらず、セキュリティを強化したい場合は、送信の通信に対しても必要な通信のみを許可するなどの設定を行う必要があります。

搭載されていない機能もある

サードパーティーのセキュリティ対策ソフトに搭載されている機能で、Microsoft Defenderに搭載されていない機能としては、次のようなものが挙げられます。

  • 迷惑メール、フィッシングメール対策
  • ID、パスワードの保護(パスワード管理)
  • デバイス盗難防止機能
  • マルチデバイス、マルチプラットフォームへの対応

セキュリティ対策機能として、上に挙げた機能を必要とする場合(たとえば、メールソフトで電子メールの送受信を行っている場合や、ノートPCに盗難防止機能が欲しいときや、PCだけでなくスマートフォンなどでも同じセキュリティ対策ソフトを利用したい場合など)は、サードパーティーのセキュリティ対策ソフトを利用したほうが良い場合もあります。

Microsoft Defenderのサポート

Microsoft Defenderは、Windows 10の標準機能のため、個別機能としてのサポート窓口はなく、問い合わせはWindowsの総合的なサポート窓口を利用することになりますが、電話やメールでの問い合わせ先が分かりにくく、総じてサポート品質に不安があります。

対して、有償のセキュリティ対策ソフトの多くは、サポート窓口への連絡方法が分かりやすく記載されていることがほとんどで、何かあったときのサポート品質に期待できます。

また、Microsoft Defenderのサポート情報ページも、有償のセキュリティ対策ソフトのページに比べて情報量は少ないと感じます。

Windows セキュリティによる保護を利用します | Micrososftサポート

あとがき

個人的な感想ですが、Microsoft DefenderはWindows 10になって格段に使いやすくなって、機能も強化されており、機能面で決定的に不足しているものは見当たらず、セキュリティ対策ソフトの選択肢としてありだと思います。

ただ、サポート面で心もとないところがあり、それを補うには、Windowsやネットワークなどについての知識が必要となり、ある程度のトラブルは自己解決できるスキルも必要と感じます。

それらを考慮すると、一般的なユーザーなら、いまはまだ有償のセキュリティ対策ソフトを利用する方が、使い勝手や手軽さの面で勝ると思います。