Windows10や11を使いやすくカスタマイズできるMicrosoft製ユーティリティー「PowerToys」

Windows10や11を使いやすくカスタマイズできるMicrosoft製ユーティリティー「PowerToys」

Windows95やWindowsXPの頃に、Windowsを使いやすくカスタマイズできるMicrosoft製ツールとして、パワーユーザーの間で人気のあった「PowerToys」は、現在Windows10や11向けにオープンソースとして開発が進められており、バージョンアップを重ねるごとに便利な機能が搭載されています。

そこでここでは、PowerToysの入手方法や、現在のバージョンで利用できる機能の概要を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows10 Pro 64bit21H2
PowerToys0.55.1

PowerToysのインストール

PowerToysは、以下のGitHubのページからインストーラーを入手してインストールする方法と、Microsoft Storeからインストールする方法がありますが、Microsoft Storeからのインストールが分かりやすいでしょう。

Releases · microsoft/PowerToys · GitHub

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インストールが完了すると自動的にPowerToysが起動し、タストレイにアイコンが表示されます。

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タスクトレイのアイコンをクリックすると、設定画面が表示され、各機能のオン/オフの切り替えなどの設定を行うことができます。

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Memo

一部の機能は、マシンを再起動しないと動作しないことがあるようなので、正常に動作しないなぁと思ったら、PowerToysをインストール後Windowsを再起動してみましょう。

PowerToysの各機能

ここからは、現在のバージョンで提供されている各機能について紹介します。

  • Awake
  • Color Picker
  • FancyZones
  • File Explorer add-ons
  • Image Resizer
  • Keyboard Manager
  • マウスユーティリティ
  • PowerRename
  • PowerToys Run
  • Shortcut Guide
  • ビデオ会議のミュート
Memo

なお、機能紹介の画像の一部が英語のままになっている場合がありますのでご容赦ください。

Awake

「Awake」は、Windowsの電源設定を変更することなく、PCを起動したままにできる機能で、タスクトレイにアイコンとして表示されており、右クリックメニューから、指定した時間だけ起動したままにしたり、モニターだけをオンにしたままにできます。

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Color Picker

「Color Picker」は、マウスポインターの場所のカラーコードを表示してくれる機能で、「Windows+Shift+C」キーで起動できます。

Color Pickerを実行すると、マウスポインターの横にHTMLカラーコード、およびRGBカラーコードが表示され、そのままマウスをクリックすれば、カラーコードをクリップボードにコピーすることもできます。

気に入った色のコードを知りたいときに便利です。

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FancyZones

「FancyZones」は、ウィンドウをデスクトップ上に並べるウィンドウマネジャーで、Windows10や11の標準機能では、分割時のレイアウトが限定されますが、FancyZonesを利用することで、さまざまなウィンドウ配置が可能になります。

配置方法は、あらかじめ用意されている「テンプレート」から選択したり、「カスタムレイアウト」で自分で配置を定義したりできます。

テンプレートでは、次のような配置が用意されています。

  • Focus
  • Columns
  • Rows
  • Grid
  • Priority Grid

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FancyZonesを利用してウィンドウを配置するときは、「Shift」キーを押しならがら、ウィンドウをドラッグします。

たとえば、配置方法としてテンプレートから「Grid」を設定している状態だと、次のように配置できます。

たくさんのウィンドウを行き来して作業をするときに、ウィンドウを思い通りに配置できて便利です。

File Explorer add-ons

「File Explorer add-ons」は、エクスプローラーのファイルプレビュー機能やファイルのサムネイル表示を拡張してくれる機能です。

ファイルのプレビュー

ファイルのプレビュー機能では、次のファイルがプレビュー表示できるようになります。

  • Markdown記法で書かれたテキストファイル(拡張子がmdのテキストファイル)のHTML形式でのプレビュー
  • SVG形式の画像ファイル
  • PDF形式ファイル
  • 開発者ファイル(.cpp, .pyなど)
  • Gコードファイル(.gcode)

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MD形式ファイルのプレビュー画面

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SVG形式ファイルのプレビュー画面

ファイルのサムネイル表示

ファイルのサムネイル表示では、次のファイルがサムネイル表示できるようになります。

  • SVG形式の画像ファイル
  • PDF形式ファイル
  • Gコードファイル(.gcode)
  • STLファイル(.stl)
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SVG形式ファイルのサムネイル表示

Image Resizer

画像ファイルのサイズを変更する場合、ファイル数が少なければ標準搭載の「フォト」アプリなどで変更しても良いですが、1ファイルずつ開いて変更する必要があり、たくさんの画像ファイルのサイズを変更したい場合では現実的な方法とは言えません。

そんなときに便利なのが、画像ファイルのサイズを一括変更できる「Image Resizer」です。

使い方はとてもカンタンで、サイズ変更したい画像ファイルを選択した状態で、右クリックメニューから「Resize pictures」をクリックします。

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すると、サイズ変更画面が表示されるので、画像サイズを指定して「Resize」をクリックするだけです。

画像サイズは、デフォルトのサイズ(小、中、大)以外にも、ピクセル、パーセンテージ、センチメートル、インチを使用してカスタムサイズを指定することもできます。

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また、左下の「Setting」画面からは、デフォルトのサイズを変更したり、画像形式ごとの圧縮率の調整、出力ファイルの命名規則のカスタマイズが可能です。

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Keyboard Manager

「Keyboard Manager」には、2つの機能が搭載されており、「Remap Key」ではキーボード配列を変更することができ、「Remap shortcuts」では「Ctrl+C」キーのようなキーを同時押しするキーボードショートカットを、別のキーボードショートカットに変更することができ、いずれの変更も再起動不要で適用できます。

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マウスユーティリティ

「マウスユーティリティ」は、マウスポインターの位置やクリック操作をわかりやすく表示してくれる、次のような機能が利用できます。

マウスの検索

「Ctrl」キーを2回押すことで、マウスポインターの周辺だけを明るく表示させることができます。

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Microsoft製マウスなら標準ツールでマウスポインター周辺をスポットライトできるよ。
Microsoft製のマウスやキーボードの機能を活用するためのツール「Microsoft マウス キーボード センター(Mouse and Keyboard Center)」のバージョン13では、マウスポインター周辺をハイライトしてくれる機能が搭載されています。

マウス蛍光ペン

「Windows+Shift+H」キーを押すことで、マウスをクリックしたり、右クリックしたときに強調表示させることができます。

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マウスポインターの十字線

「Ctrl+Alt+P」キーを押すことで、マウスポインターを中心とした十字線を表示させることができ、十字線はマウスポインターの動きに追従します。

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いずれの機能も、解像度の高いディスプレイ環境などでマウスポインターを見失うことがある、プレゼンでマウスポインター周辺やマウスクリックを強調表示させたいといったときに便利です。

PowerRename

複数ファイルの名前を一括で変更したい場合、エクスプローラーなどGUI操作からでは、通常はカッコつきの番号を振るぐらいしかできません。

「PowerRename」を利用すれば、番号を振るだけでなく、拡張子だけ変更する、ファイル名だけ変更する、フォルダー名だけ変更する、正規表現を利用して変更するなど、より複雑な一括変更が可能です。

基本的な使い方は、一括変更したいファイルを選択した状態で、右クリックメニューから「PowerRename」をクリックします。

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すると、変更画面が表示されるので「Search for:」欄に変更したい文字列を、「Replace with:」に変更後の文字列を指定します。

すると、変更後のファイル名が「Preview」欄の「Renamed」列に表示されるので、確認後「Rename」をクリックすることで一括変更が可能です。

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なお、一括変更後に「Ctrl+Z」で変更を取り消すこともできます。

使ってみた感じだと、サードパーティーのファイル名一括変更ツールに比べると物足りなさを感じることもありますが、右クリックメニューから手軽に変更できる便利さはあります。

PowerToys Run

「PowerToys Run」は、コマンドタイプのランチャーで、アプリやフォルダー、ファイルをキーワードで検索して開くことができます。

ランチャーは「Alt+スペースキー」を押すと表示され、アプリやフォルダー、ファイルの名前などのキーワードを入力すると候補が表示されます。

キーワードは完全に入力しなくても、一部だけ入力すれば候補が表示されます。

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たとえば「メモ」と入力すると、検索ボックスの下に候補が表示されるので、上下の矢印キーで候補を選択した状態でEnterキーを押すことでアプリを起動したり、フォルダーやファイルを開いたりできます。

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また、候補に表示されるアプリは、右側に表示されているアイコンから、アプリを管理者権限で起動したり、アプリが保存されているフォルダーを開いたり、アプリが保存されているフォルダーをカレントディレクトリとしてコマンドプロンプトを起動したりできます。

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さらに、数式を入力して計算し、その結果をクリップボードへコピーするといったこともできます。

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Shortcut Guide

「Shortcut Guide」では、Windows10や11で利用できる「Windows」キーを併用するショートカットを一覧表示してくれます。

ショートカットの一覧は、デスクトップにオーバーレイ表示され、表示させた一覧から該当のキーを押せばそのまま実行できます。

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ビデオ会議のミュート

「ビデオ会議のミュート」は、Webカメラとマイクをホットキーで簡単にミュートできる機能で、デフォルト設定では、「Windows+N」キーでカメラとマイクのミュート、「Windows+Shift+A」キーでマイクだけミュート、「Windows+Shift+O」キーでカメラだけミュートすることができます。

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なお、カメラやマイクのミュート状態は、デスクトップに表示されるツールバーで確認できます。

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あとがき

PowerToysがリリースされた当初は、インターフェースが英語のみだったりと、使いづらいこともありましたが、バージョンアップを重ねて日本語にも対応し機能も充実し、使いやすさが格段に向上しています。

Windows10や11をより便利に使いこなす上で、欠かせないツールとなりそうです。

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