Windows 10で、画像や動画、PDFといったファイルの内容を確認したいとき、ファイルを開くのが一番確実な方法ですが、ファイルを開くことなく大まかな内容を確認する方法としてまず思い浮かぶのが「サムネイル表示(縮小表示)」です。
しかし、Windowsでサムネイル表示できるファイルの種類は決して多くはなく、サムネイルの大きさも小さいため、内容を確認しづらいと感じるときが結構あります。
そこでここでは、さまざまなファイルをプレビュー表示してくれるアプリ「QuickLook」の使い方を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1809 |
QuickLook | v3.6.4 |
QuickLookとは
「QuickLook」は、MacのFinderに搭載されているファイルを開かずにプレビューできる機能「Quick Look」を、Windows 10で利用できるようにしたアプリで無料で利用できます。
プレビュー表示できるファイルの種類は、公式ページに記載されていますが、メジャーなメディアファイルやPDFファイル、HTMLファイルをサポートしています。
Supported File Types · QL-Win/QuickLook Wiki · GitHub
また、プラグインをインストールすればプレビュー表示できるファイルの種類を増やすこともでき、WordやExcelなどのMicrosoft Office系のファイルをプレビュー表示できるプラグインなどもあります。
Available Plugins · QL-Win/QuickLook Wiki · GitHub
QuickLookの入手方法
QuickLookの入手とインストール方法は、3種類用意されており、公式サイトによるとMSIインストーラーからのインストールが推奨されています。
Releases · QL-Win/QuickLook · GitHub
Microsoft Store版
ストア版は、手動更新に煩わされたくない人向けです。ただし、ストア版は他の2つよりも更新が遅く、ファイルを開くダイアログや保存ダイアログではファイルをプレビューできません。
MSIインストーラー版
MSIインストーラー版は、ファイルを開くダイアログや保存ダイアログでのファイルのプレビューを含むすべての機能を含んでいます。(公式で推奨されているインストールタイプです)
ZIPアーカイブ版
ZIPアーカイブ版は、ZIPファイルを解凍すればすぐに利用を開始できるので、お試しで利用したい方向けです。
なお、ダウンロードしたZIPファイルは、解凍する前にファイルのプロパティ画面でブロック設定を解除しておく必要しておかないと、アプリが正常に実行できないのでご注意ください。
QuickLookの使い方
ここでは、例としてZIPアーカイブ版を利用します。
解凍したフォルダーから「QuickLook.exe」を実行し起動します。
起動するとタスクトレイに以下のようなアイコンが表示されます。
毎回手動で起動するのが面倒な場合は、タスクトレイのアイコンを右クリックして「スタートアップ時に起動」をクリックすることで、次回からログオン時に自動で起動するようになります。
QuickLookを起動したら、あとはプレビュー表示したいファイルを選択した状態でスペースキーを押せば、プレビュー画面が表示されます。
プレビュー画面は、もう一度スペースキーを押すかESCキーを押せば閉じることができ、プレビュー画面では次のようなことができます。
- Enterキーを押せば、既定のアプリでファイルが開きます。
- メニューボタンで、全画面表示ができます。
- メニューボタンで、プレビュー画面が閉じないようにできます。
- メニューボタンで、常に最前面にプレビュー画面を表示することができます。
- メニューボタンで、プレビュー表示しているファイルを指定したアプリで開くことができます。
- 画像ファイルの場合、メニューボタンでメタ情報を表示できます。
- 画像や文書ファイルでは「Ctrl」キー+マウスホイールでズームイン/ズームアウトできます。
- 動画ファイルの場合、マウスホイールで音量調節ができます。
あとがき
Quick Lookは、ファイルを開いたりファイルのサムネイルを確認するのに比べて、より素早くより分かりやすくファイル内容を確認できて、効率アップ間違いなしのおススメアプリです。お試しあれ。