Windows 10や11のパソコンで時間のかかる処理を行うとき、パソコンを操作せずにしておくとパソコンがスリープしてしまい、意図せず処理が中断されてしまうことがあります。
そのような場合、Windows 10や11がスリープしないよう設定しておくことで、処理が中断されることがなくなります。
そこでここでは、Windows 10を例に、システムの電源設定を変更するかツールを利用してスリープしないようにする方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H2 |
電源設定でスリープしないようにする
Windows 10の電源設定を変更してスリープしないようにする手順は、次のとおりです。
Windowsの「設定」アプリから「デバイス」を選択します。
デバイスの設定画面が表示されるので、画面左側のメニューから「電源とスリープ」をクリックして、画面右側のスリープで「なし」を選択します。
以上で、Windowsがスリープしなくなります。
ツールでスリープしないようにする
普段はスリープするようにしておき、必要に応じて一時的にスリープさせたくないようにしたいときは、Microsoftが開発/提供しているツール「PowerToys」に含まれている「Awake」を使って設定するのが簡単です。
Awakeを利用すれば、タスクトレイのアイコンから簡単にモードを切り替えて、Windowsの電源設定を変更することなくパソコンがスリープしないようにできます。
Awakeの使い方は次のとおりです。
まずは、以下の記事を参考にPowerToysをインストールします。

PowerToysをインストールしたら、タスクトレイのPowerToysアイコンを右クリックし「設定」を選択します。
PowerToysの設定画面が表示されるので、画面左側メニューで「Awake」を選択し、画面右側で「Awakeを有効にする」をオンにします。
次に、Awakeの動作を設定します。
「モード」では、Awakeの動作を選択でき、選択肢ごとの動作は次のとおりです。
- 選択した電源プランを引き続き使用する: Windowsの電源設定どおりに動作する
- 無期限に起動したままにする: スリープしなくなります
- 一時的に起動したままにする: 指定した時間だけスリープしなくなります
また「画面をオンにしたままにする」をオンに設定すると、ディスプレイの電源も切れないようにできます。
なお、Awakeの動作設定は、タスクトレイのアイコンをクリックして、表示されるメニューから変更することもできます。(なお、タスクトレイから設定する場合、設定項目の表示は英語のままです。)
あとがき
一般的なパソコンの用途では、スリープやディスプレイの電源を切る設定は、消費電力を考えると設定しておくのが望ましいですが、時間のかかる処理を行うようなパソコンでは、意図しない処理の中断を避けるためにも、上に挙げたいずれかの方法でスリープしないよう設定しておくのがおすすめです。