Windows 10や11のパソコンは、パソコンを操作せずに一定時間が経過するとパソコンをスリープさせるよう設定できますが、スリープを設定しているときでも、パソコンで時間のかかる処理を行っているときや、大事なプレゼン中、動画や音楽の視聴中など、利用状況によってはスリープさせたくないときがあります。
そこでここではWindows 10を例に、現在の設定を変更せずに一時的にスリープさせないようにしたり、スリープを無効化する方法を紹介します。
目次
動画や音楽の視聴時だけスリープさせない
Windowsで動画や音楽の再生中でも、使用するメディアアプリによっては、一定時間操作していないと電源設定どおりにスリープしてしまうことがあります。
動画や音楽の再生時だけスリープさせないようにするには、次の手順を実施します。
Windows「設定」から「システム」をクリックします。
システム設定画面が表示されるので、画面左側のメニューから「電源とスリープ」を選択して、画面中央の「関連設定」から「電源の追加設定」をクリックします。
コントロールパネルの「電源オプション」画面が表示されるので、現在選択されている電源プランの横に表示されている「プラン設定の変更」をクリックします。
プラン設定の変更画面が表示されるので「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
「詳細設定」画面が表示されるので「マルチメディアの設定」>「メディア共有時」を順に展開して「設定:」の横に表示されている説明分(青字)をクリックして「アイドリングがスリープ状態になるのを回避する」を選択して「OK」をクリックします。
以上で、動画や音楽の再生時はスリープされなくなります。
必要な時だけスリープさせない
パソコンで時間のかかる処理を行っているときや、大事なプレゼン中などで、必要なときだけスリープさせないようにしたいときは、Microsoftが開発/提供しているカスタマイズツール「PowerToys」に含まれている「Awake」を使った方法がおすすめです。
Awakeを利用すれば、Windowsの電源設定を変更することなく、タスクトレイのアイコンから必要な時だけWindowsをスリープさせないようにできます。
Awakeの使い方は次のとおりです。
まず、以下の記事を参考にPowerToysをインストールします。
PowerToysをインストールしたら、タスクトレイにPowerToysのアイコンが表示されるので、右クリックしてメニューから「設定」を選択し、設定画面を開きます。
PowerToysの設定画面の左側メニューで「Awake」を選択し、画面右側で「Awakeを有効にする」をオンにします。
次に、Awakeの動作を設定します。
「モード」では、Awakeの動作を以下の3種類から選択できます。
- 選択した電源プランを引き続き使用する: Windowsの電源設定どおりに動作します。
- 無期限に起動したままにする: スリープしなくなります。
- 一時的に起動したままにする: 指定した時間だけスリープしなくなります。
また「画面をオンにしたままにする」をオンに設定すると、ディスプレイの電源も切れないようにできます。
なお、Awakeの動作設定は、タスクトレイのアイコンをクリックして、表示されるメニューから変更することもできます。(タスクトレイから設定する場合、設定項目の表示は英語のままです。)
スリープ機能の無効化
スリープ機能自体を無効化して、Windowsを常にオンの状態にしておきたいときは、以下の手順を実施します。
Windowsの「設定」から「システム」を選択します。
システムの設定画面が表示されるので、画面左側のメニューから「電源とスリープ」をクリックして、画面右側のスリープ欄で「なし」を選択します。
以上で、スリープ機能を無効化できます。
あとがき
一般的なパソコンの用途では、スリープやディスプレイの電源を切る設定は、消費電力を考えると設定しておくのが望ましいですが、意図しないタイミングでスリープしないようにしたいときは、上に紹介した方法が役立つでしょう。