Windows 10でさまざまな操作を行う場合、マウスとキーボードを使って操作するのが一般的ですが、効率的に操作を行いたいときはマウス操作に頼らずキーボードのみで操作するのがおススメです。
そのようなとき、ある程度の操作はショートカットキーで対応できますが、それに加えてコマンドランチャーを利用することで、アプリの起動やファイルやフォルダー操作だけでなく、Webページを開く、コマンドを実行する、計算するなど、あらゆる操作をキーボードのみで行えるようになります。
そこでここでは、Windows 10で無料で利用できるコマンドランチャー「ueli」の使い方を紹介します。
Microsoftが提供するWindowsのカスタマイズツール「PowerToys」のコマンドランチャー「PowerToys Run」でも「ueli」と同等の機能が利用できます。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H1 |
ueli | 8.18.0 |
「ueli」とは
ueli - A keystroke launcher for Windows and macOS
「Ueli」は、アプリの起動やファイルやフォルダー操作だけでなく、Webページを開く、コマンドを実行する、計算するなど、あらゆる操作をキーボードのみで行うことができる、動作が軽量かつ無料のコマンドランチャーツールで、WindowsとMacに対応しています。
もちろん、日本語入力にも対応しています。
また、「Ueli」は一般的なインストーラー版以外にもポータブル版が用意されており、ZIPファイルを解凍するだけで利用を開始できます。
「Ueli」の使い方
まずは、公式サイトからツールをダウンロードします。
ツールは、インストーラー版とポータブル版が用意されており、ここではZIPファイルを解凍するだけで利用を開始できるポータブル版を使用します。
ueli - A keystroke launcher for Windows and macOS
起動
ダウンロードしたポータブル版をダウンロードしたら、ZIPファイルを解凍し、フォルダー内の「ueli.exe」を実行します。
ueliを起動すると、タスクトレイにアイコンが表示され「Alt+Space」キーを押すことで、デスクトップ中央に入力ウィンドウが表示されます。
ueliでできること
デフォルト設定は、入力ウィンドウから以下の機能を利用できます。
- アプリケーションの起動
- ブラウザブックマークを開く
- 簡単な計算をする
- コマンドを実行する
- 入力したメールアドレス宛のメール作成画面を表示する
- 入力したURLを開く
- 入力したキーワードでWeb検索を行う など
また、設定画面から有効化することで、以下の機能も利用できるようになります。
- コントールパネルの項目を起動する
- 通貨を換算する
- ローカルのフォルダーやファイルを検索する
- 翻訳する
- 天気を確認する
- 独自のショートカットの作成 など
たとえば、アプリやWindowsの機能を起動したいときは、アプリケーション名やWindowsの機能名を入力すると候補が表示され、矢印キーで目的のアプリや機能を選択した状態でエンターキーを押すことで起動できます。
設定のカスタマイズ
ueliの設定をカスタマイズするときは、タスクトレイにあるueliのアイコンを右クリックして「Settings」を選択します。
設定画面では、ueliの見た目をカスタマイズしたり、設定画面を日本語化したり、利用できる機能の有効/無効を切り替えたり、各機能の設定を調整できます。
日本語表示にしたときの設定画面は、次のとおりです。
たとえば「プラグイン」から「ショートカット」を有効化して、よく使うアプリやファイルパス、Webページなどを登録しておけば、設定したキーワードで素早く開くことができます。
あとがき
Windowsでの操作を効率よく行いたいとお思いなら、是非お試しあれ。
きっと、その便利さに手放せないツールになりますよ。