Windows10の「システムの保護(復元ポイント)」をコマンドで操作する

Windows環境には、古くから「システムの復元」という機能が搭載されており、この機能を利用すれば、何らかの理由でWindowsの動作がおかしくなった場合に、システムを以前の状態にカンタンに戻すことができ、この機能に助けられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、Windows10では、この機能(Windows10では「システムの保護」という名称です)は、ほとんどの場合デフォルトで無効化されています。

Windows10には、トラブルシューティング機能や、初期化機能が搭載されているので、この機能が無効でも、さほど問題はないかもしれませんが、状況次第では利用したい場合もあるのではないでしょうか。

ですが、GUI画面からの操作では何かと不便なので、ここでは「システムの保護」機能を、コマンドを利用して操作する方法を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェア バージョン
Windows10 Pro 64bit 1809

「システムの保護」機能をコマンドで操作する

「システムの保護」機能を利用すると、アプリケーションやデバイスドライバーのインストール状況、レジストリなどシステム関連のデータの状態を「復元ポイント」として保存したり、復元することができます。

復元ポイントは、アプリケーションやデバイスドライバーのインストール時やWindows Update時に自動的に作成されますが、手動で作成することもできます。

手動で復元ポイントを作成するには、「システムの保護」画面で作成することもできますが、ここでは「Windows PowerShell」を利用してコマンドから作成する方法を紹介します。

「システムの保護」機能を有効化する

復元ポイントを作成するには「システムの保護」機能を有効化しておく必要があるので、まずは、管理者権限で「Windows PowerShell」を起動し「Enable-ComputerRestore」コマンドレットで「システムの保護」機能を有効化します。

Enable-ComputerRestore -Drive C:\

複数のドライブで有効化する場合は、次のように記述します。

Enable-ComputerRestore -Drive C:\,D:\

復元ポイントを作成する

復元ポイントを作成するには「Checkpoint-Computer」コマンドレットを実行します。オプション「Description」の部分には、復元ポイントの内容が分かる任意の文字列を入力します。

ここでは、例として日付を入力しています。

Checkpoint-Computer -Description "20190328"

復元ポイントを作成中の画面

作成された復元ポイントは「Get-ComputerRestorePoint」コマンドレットで確認することができます。

また、上で表示される「SequenceNumber」は、復元ポイントからシステムを復元する際のコマンドレット「Restore-Computer」で使用します。

たとえば、「SequenceNumber」が「5」の復元ポイントを使ってシステムを復元する場合は、次のように実行します。なお、復元処理が完了すると、自動的に再起動されます。

Restore-Computer -RestorePoint 5

復元ポイントを頻繁に作成しなければならないような場合は、このようにコマンドによる操作ができると、スクリプト化できたりして便利ですね。

注意点

「システム保護(システム復元)」機能により作成した復元ポイントからシステムの状態を戻す場合、アプリケーションやデバイスドライバーのインストール状況、またはレジストリなどシステム関連のデータは元の状態に戻りますが、ユーザーデータは戻りません。なので、ユーザーデータは、復元の前後で変化はありません。

たとえば、デスクトップにあるファイルを誤って削除してしまったので、復元ポイントから戻すといったようなことはできません。

これは、復元ポイントからシステムを復元した際の画面に明記されています。

あとがき

Windows10で、「システムの保護」機能がデフォルトで無効化されているのは、この機能がいずれ無くなるのかなぁという予感を感じさせますが、機能がある限り有効活用しましょう。

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