Windows環境をバックアップする場合、標準機能でもバックアップが可能ですが、バックアップにかかる時間や機能面で物足りない点があります。そんなときに試してほしいバックアップツールが、英Macrium Softwareの「Macrium Reflect 7 Free Edition」です。
以下の記事では「Macrium Reflect 7 Free Edition」をインストールして、Windowsのシステムデータをバックアップする手順について紹介しています。
ここでは、バックアップしたWindowsのシステムデータを、同一マシンに復元する手順や、バックアップしたデータを仮想ドライブとしてマウントして、特定のファイルを取り出す方法を紹介します。
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Macrium Reflect 7 Free Edition | 7.2.3906 |
目次
バックアップデータをディスクに復元する
ここでは、例としてハードディスクを交換して、新しいハードディスクにバックアップデータを復元します。
マシンの起動
Windowsのシステムデータを復元するには、まずバックアップ時に作成したレスキューメディアを使ってマシンを起動します。
起動するとWindowsPE上で実行された「Macrium Reflect 7 Free Edition」の画面が表示されます。
復元するデータの選択
画面左上の「Restore」タブをクリックし、右下に表示されるバクアップリストから復元するバックアップデータを選択し「Restore Image」をクリックします。
バックアップデータが表示されていない場合は「Folder to search」をクリックして、バックアップデータが保存されている場所を選択します。
バックアップデータが複数表示されている場合は、「Date」欄に表示されているバックアップした日付から、どのデータを復元するか判断します。
復元先の指定
次の「Drag Partitions to the Destination Disk or click 'Copy selected partitions'」画面では「Select a disk to restore to ...」をクリックして復元先のディスクを指定します。
ディスクの選択画面に、データがなにもない新しいディスクが表示されているので、クリックして選択します。
「Destination」欄に、復元先として指定したディスクが表示されていることを確認して「Next」をクリックします。
復元設定のサマリー画面が表示されるので、内容を確認し「Finish」ボタンをクリックします。
なお、画面左下にある「Advanced Options」では復元の詳細設定が可能ですが、ここでは変更の必要はありません。
復元の開始
サマリー画面で「Finish」ボタンをクリックすると、復元が開始され進捗画面が表示されるので、処理完了まで待ちます。
復元の完了
復元が完了すると「Restore completed in XX:XX:XX」を表示されるので「OK」をクリックして、サマリー画面で「Close」をクリックします。
最後に、マシンを再起動してWindowsが無事起動できれば、復元処理は完了です。
バックアップデータの中身を参照する
バックアップデータは、仮想ドライブとしてマウントしてエクスプローラーなどから普通のドライブと同じように扱うこともできます。
仮想ドライブとしてマウントしたバックアップデータは、読み取り専用なので、編集や削除はできません。
マウント
まず、エクスプローラーでバックアップデータを右クリックして、メニューから「Explore image」をクリックします。
「Backup Selection」画面では、仮想ドライブとしてマウントするパーティションを選択して「OK」をクリックします。
すると、マウントしたパーティションが仮想ドライブとしてエクスプローラに表示され、中にあるファイルを閲覧したり、特定のファイルを取り出することができます。
マウント解除
仮想ドライブのマウントを解除するときは、エクスプローラーで仮想ドライブを右クリックし、メニューから「Macrium Reflect」>「Unmount Macrium Image」の順にクリックします。
あとがき
これまでインストール・バックアップ・復元と実施してきましたが、Windows標準機能に比べて、特にバックアップスピードが優秀と感じました。
ソフト自体は日本語表示ができないため、とっつきにくさはありますが、バックアップツールの選択肢としてオススメします。