最近では、日本語の音声認識精度の向上により、マイクの音声や音声ファイルから文章(テキスト)を入力する「音声入力」機能を利用している方も多くなってきているように感じます。
そこでここでは、Windows 10でマイクの音声や音声ファイルから文章(テキスト)を入力する方法を紹介します。


目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H1 |
Windows音声認識
Windowsでは、Windows 7時代から「Windows音声認識」機能が標準搭載されており、マイクからの音声で、Windows 10を操作したり文章を入力したりできます。
Windows音声認識で、マイクからの音声で文章を入力することができるのは、メモ帳やWordなど一部のソフトウェアに限られますが、Windows 10の標準搭載機能で対応したいときには有効な手段です。

Microsoft Word
Web版やMicrosoft365向けのデスクトップ版「Microsoft Word」には「ディクテーション」機能が搭載されており、マイクからの音声で文章(テキスト)を入力することができます。(Web版は無料で利用できます。)
「ディクテーション」機能は、Wordの画面で「ホーム」タブから「ディスクテーション」をクリックすることで利用でき、マイクからの音声で文章を入力できます。
また、音声入力で問題となる句読点についても、通常は「くてん」などと読み上げて入力する必要がありますが、Wordのディクテーションには「句読点の自動挿入」機能が搭載されており、有効化することで、句読点の挿入をかなり的確に行ってくれます。
トランスクリプト
Web版の「Microsoft Word」では、Microsoft365を契約していると「トランスクリプト」機能が利用できます。
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トランスクリプト機能は、マイクからの音声で文章(テキスト)を入力できるだけでなく、音声ファイルからの文字起こしにも対応しており、マイクからの音声やアップロードした音声ファイルは、OneDriveに保存されます。
また、会議などで話者が複数いる場合に話者別にタイムスタンプ付きで表示でき、話者ごとに音声を再生したり、テキストを修正したり、会話の一部だけを文書にコピーしたりできます。
トランスクリプト機能は、Wordの文書作成ページで「ホーム」タブの「ディスクテーション」の下にある「▼」をクリックして「トランスクリプト」を選択することで利用できます。
Microsoft PowerPoint
Web版やMicrosoft365向けのデスクトップ版「Microsoft PowerPoint」にも「ディクテーション」機能が搭載されており、マイクからの音声で文章を入力することができます。(Web版は無料で利用できます。)
「ディクテーション」機能は、PowerPointの画面で「ホーム」タブから「ディスクテーション」をクリックすることで利用でき、マイクからの音声で文章(テキスト)を入力できます。
Googleドキュメント、スライド
Google ドキュメント - オンラインでドキュメントを作成、編集できる無料サービス
Webブラウザからオンラインで利用できるGoogle製オフィスツール「Googleドキュメント」「Googleスライド」では、マイクからの音声で文章を入力することができます。
たとえば、Googleドキュメントの場合は、文書作成ページで、ツールバーから「ツール」>「音声入力」を選択し、画面の左側に表示されるマイクアイコンをクリックすることで、音声から文章(テキスト)を入力できます。
あとがき
キー入力と音声入力を上手に使い分ければ、資料作成や議事録作成などを効率よく行えるようになるので、まだ音声入力を使ったことがないという方はぜひ試してみてください。