最近ではテレワークなどの普及により、パソコンにリモート接続して作業を行っているという方もいらっしゃると思いますが、リモート接続ツールには有償/無償を含め、たくさんの選択肢があります。
企業や組織で利用するなら、管理性やサポート面を考えて有償のツールを利用するのが一般的ですが、個人で利用するならなるべく費用は掛けたくないものです。
そこでここでは、インターネット経由でリモートマシンを操作できる無料ツール(個人利用に限り無料を含む)を3つ紹介します。
目次
Chromeリモートデスクトップ
「Chromeリモートデスクトップ」は、Googleが提供する無料のリモート接続ツールで、ホストマシンとしては、Windows、macOS、Linuxに対応しており、クライアントマシンとしては、Windows、MacOS、Linuxに加えて、ChromeOS、Android、iOSに対応しています。
「Chromeリモートデスクトップ」は、基本的にChromeブラウザと拡張機能があれば利用できる(ホストマシンにはアプリのインストールも必要)ので、普段からChromeブラウザを使っているなら、手軽に利用できます。
なお、一般的なネットワーク環境で、ファイアウォールで外向きの通信を制限していなければ、ポートを開放するといった設定は不要です。
「Chromeリモートデスクトップ」の基本的な使い方は、以下の記事をご覧ください。
AnyDesk
高速リモートデスクトップアプリケーション – AnyDesk
「AnyDesk」は、ドイツのAnyDesk Softwareが提供するリモート接続ツールで、ホストマシン・クライアントマシンともにWindows、MacOS、Linux、Android、iOSといったメジャーなプラットフォームに全対応しており、個人用途であれば無料で利用できます。
AnyDeskの特長としては、ホストマシンとクライアントマシンの双方で数MBほどのアプリを起動するだけで、すぐにリモート接続を開始できるシンプルさと、操作レスポンスの良さが挙げられます。
なお、一般的なネットワーク環境で、ファイアウォールで外向きの通信を制限していなければ、ポートを開放するといった設定は不要です。
「AnyDesk」の基本的な使い方は、以下の記事をご覧ください。
シン・テレワークシステム
NTT 東日本 - IPA 「シン・テレワークシステム」 新型コロナウイルス対策用 テレワークシステム 緊急構築・無償開放・配布ページ
「シン・テレワークシステム」は、独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) と 東日本電信電話株式会社 (NTT東日本) が、実証実験として無償提供しているリモート接続ツールで、ホストマシンとしてはWindowsにのみ対応しており、クライアントマシンとしては、専用アプリを利用する場合はWindowsのみに対応、Webクライアントを利用するときは、WindowsだけでなくMacやChromebookからも利用できます。
シン・テレワークシステムの特長としては、コロナ禍での在宅勤務環境を素早く構築することを目的として提供されているため、2要素認証をはじめとするセキュリティ対策機能が充実しており、企業での利用でも安心して利用できます。また、国産ツールという安心感もあります。
なお、一般的なネットワーク環境で、ファイアウォールで外向きの通信を制限していなければ、ポートを開放するといった設定は不要です。
「シン・テレワークシステム」の基本的な使い方は、以下の記事をご覧ください。
あとがき
導入の簡単さと対応プラットフォームの点では「AnyDesk」がおすすめですが、いずれのツールも安心して利用できるツールです。ご検討あれ。