Windows 10環境でのPDFリーダーの定番「Adobe Acrobat Reader DC」は、通常、公式サイトからインストーラーをダウンロードしてインストールしますが、公式サイトから入手できる通常のインストーラーは、インターネット接続を前提としており、インストール中に必要なデータをインターネットからダウンロードしています。
そのため、オフライン(インターネットにつながらない環境)では、通常のインストーラーは利用できません。
ですが、実はオフラインでのインストールに対応したインストーラーがダウンロードできるのです。
ここでは「Adobe Acrobat Reader DC」をオフラインでインストールできるインストーラーをダウンロードする方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1903 |
Adobe Acrobat Reader DC(Continuousトラック) | 2019.012.20036 |
オフライン版インストーラーのダウンロード方法
ここでは、Windows版「Adobe Acrobat Reader DC」のオフラインでも利用できるインストーラーをダウンロードする方法を紹介します。
インストーラーのダウンロード
オフラインでも利用できるインストーラーをダウンロードするには、まずWebブラウザで以下のページへアクセスします。
ftp://ftp.adobe.com/pub/adobe/reader/win/AcrobatDC/
ページを開くと、バージョンごとのディレクトリがずらっと表示されるので、一番下へスクロールして、最新バージョン番号のディレクトリのリンクをクリックします。
この記事の執筆時点の最新バージョンは「19.012.20036」なので「1901220036」になります。
ディレクトリを開くと、言語ごとのインストーラーが用意されているので末尾が「ja_JP.exe」のリンクをクリックすることで、日本語版のインストーラーがダウンロードできます。
なお、バージョンによっては、exeファイルが用意されていない場合があります。
その場合は、exeファイルが用意されている以前のバージョンのインストーラーと、次に紹介する最新バージョンのアップデーターをダウンロードして、インストーラー・アップデーターの順でインストールを行います。
アップデーターのダウンロード
すでに「Adobe Acrobat Reader DC」がインストール済み環境で、アップデートを目的として利用する場合は、拡張子が「.msp」のリンクをクリックしてアップデーターをダウンロードします。
なお、ファイル名の末尾に「_MUI」が付いているアップデーターは、多言語対応版のアップデーターで、通常は利用することはないでしょう。
インストーラーやアップデーターをダウンロードしたら、対象のマシンで実行してインストール、もしくはアップデートを行うだけです。
あとがき
ここで紹介したオフラインでも利用できるインストーラーは、Windows版以外にもMacOS版のも用意されているようです。
MacOS版:ftp://ftp.adobe.com/pub/adobe/reader/mac/
オフラインでも利用できるインストーラーは、インターネットにつながっていないマシンへインストールするときだけでなく、インターネット回線が細くて複数マシンへインストールするときの回線負荷が心配な場合も有効です。