インターネット経由でAndroid端末をリモート操作するなら「AnyDesk」

インターネット経由でAndroid端末をリモート操作するなら「AnyDesk」

Android端末をリモート操作(遠隔操作)できるアプリのほとんどは、Android端末と操作する側の端末が、同一のローカルネットワークに接続していることを前提としていることが多く、地理的に離れた場所にあるAndroid端末をインターネット経由でリモート操作できるアプリは限られます。

そこでここでは、インターネット経由でさまざまなプラットフォームのデバイスをリモート操作できる無料アプリ「AnyDesk」を使って、WindowsからAndroid端末をリモート操作する方法を紹介します。

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他の機種やバージョンでは、操作方法や動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Google Nexus 5X(Android)8.1.0
Android版 AnyDesk6.0.4
Windows 10 Pro 64bit2004
Winddows版 AnyDesk6.0.7

AnyDeskとは

インターネット経由でAndroid端末をリモート操作するなら「AnyDesk」

高速リモートデスクトップアプリケーション – AnyDesk

AnyDeskは、ドイツのAnyDesk Softwareが提供するクロスプラットフォーム対応のリモート操作ソフトで、対応プラットフォームは、Windows、macOS、iOS、Android、Linux、FreeBSD、Raspberry Pi、ChromeOSと幅広く、個人利用に限り無償で利用できます。

AnyDeskの主な特徴は、次のとおりです。

  • ローカルネットワーク経由、インターネット経由でのリモート操作が可能
  • 独自ビデオコーデックにより低遅延でのリモート操作が可能
  • 分かりやすいユーザーインターフェース
  • ファイル転送や音声転送が可能
  • クリップボードの共有が可能
  • 操作画面の録画が可能
  • 無人アクセスが可能
  • 2段階認証が可能
  • Wake On LANに対応

AnyDeskの使い方

ここでは、Windowsマシンからインターネット経由でAndroid端末をリモート操作するための手順を紹介します。

Android端末の設定

まず、リモート操作される側のAndroid端末に、Playストアから「AnyDesk Remote Control」をインストールします。

Memo

AnyDeskでは、リモート接続する側とリモート接続される側でインストールするアプリが同じなのも分かりやすいです。

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アプリを起動すると、プラグインのインストールを求められるので、指示に従いプライグインをインストールします。

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プラグインをインストールしてアプリ画面に戻ると、プラグインを有効化するかの画面が表示されるので「OK」をタップします。

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プライグインが提供するユーザー補助機能を許可するかの画面が表示されるので、Androidの「ユーザー補助」設定画面で、インストールしたプラグインをタップして有効化します。

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アプリ画面に戻ると、バッテリー消費の最適化機能がAnyDeskの動作を妨げる場合があるので、そのときはAndroidの設定で、バッテリー消費の最適化を無効化できる旨の画面が表示されるので「OK」をタップします。

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初期設定が終わりアプリ画面が表示されると「あなたのアドレス」欄に9桁の数字でAnyDeskアドレスが表示されるので、この画面のままにしておきます。

AnyDeskアドレスは、この端末をリモート操作するときに利用します。

Memo

リモート接続を開始するときだけ、アプリ画面を表示させた状態にしておかないと接続を開始できません。

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以上で、Android端末側の設定は完了です。

Windowsの設定

次に、リモート操作する側のWindows上で、以下の公式サイトからWindows版のAnyDeskアプリをダウンロードします。

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AnyDeskを無料でダウンロード

ダウンロードした「AnyDesk.exe」を実行すると、アプリが起動してすぐに利用できます。

なお、アプリの自動バージョンアップなど、一部の機能はインストールしないと利用できないので、必要に応じてアプリをインストールします。

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リモート接続の開始

リモート接続を開始するときは、リモート接続される側のAndroid端末に表示されていた9桁のAnyDeskアドレスを「ほかのワークスペース」のテキストボックスに入力して「接続」をクリックします。

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すると、Android端末側に接続を承認するかの確認画面が表示されるので、承認することでWindowsからAndroid端末にリモート接続できます。

なお、Android端末側には、確認画面と警告画面、承認画面の3つが順に表示され、それぞれの画面で「今すぐ開始」「(チェックボックスにチェックを入れて)承認する」「承諾」をタップします。

※警告画面は、2回目以降の接続時は表示されません。

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正常にリモート接続できると、以下のようにAndroid端末の画面が表示され、マウスやキーボードでリモート操作できます。また、テキストデータのクリップボード共有やファイル転送もできます。

なお、Windows側のキーボードから直接文字を入力する場合、アルファベットは問題なく入力できますが、日本語の入力は難しそうです。

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リモート接続の終了

リモート接続を終了するときは、リモートする側される側のいずれの端末からでも可能です。

リモート接続する側(ここではWindows)から終了するときは、接続タブに表示されている×ボタンをクリックしたり、接続タブを右クリックして、メニューから「セッションを閉じる」をクリックします。

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リモート接続される側(ここではAndroid端末)から終了するときは、アプリ画面に表示されている×ボタンをタップします。

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なお、接続したマシンは履歴として残るので、次回からは履歴をクリックすることでスムーズに接続できます。

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以上が基本的なリモート接続方法です。

あとがき

AnyDeskは、対応プラットフォームも多く、操作画面も分かりやすく、機能的にも充実してきており、個人で無償利用できるリモート操作アプリとしておススメです。