Android版Chromeブラウザは、更新を重ねるごとに使いやすくはなっていますが、それでも普段デスクトップ版を使うことが多いと、Android版では使いづらさを感じることがあります。
ですが、ジェスチャー操作をはじめとして、スマートフォン向けならではの機能も搭載されており、それらを使いこなせば効率よくChromeブラウザを操作できます。
そこでここでは、Android版Chromeブラウザでおすすめした操作テクニックを紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Google Nexus 5X(Android) | 8.1.0 |
Google Chrome | 89.0.4389.90 |
ジェスチャーで操作する
Android版などのスマホ向けChromeブラウザでは、基本操作のいくつかをジェスチャーで操作することができ、ジェスチャーをマスターしておけば操作効率をアップできます。
ページを更新する(再読み込み)
表示しているWebページを下にスワイプすることで、ページを更新することができます。
タブを切り替える
画面上部のオムニボックス(アドレスバー)部分を左または右にスワイプすることで、開いているタブを切り替えることができます。
ページを戻る/進む
ページの画面左端から右に少しスワイプすると「戻る」ボタンが表示されるので、その状態で指をはなすと前のページに戻ることができます。
ページの画面右端から左に少しスワイプすると「進む」ボタンが表示されるので、その状態で指をはなすと次のページに進むことができます。
ページを拡大/縮小する
ページ上でズームしたい部分を指1本でダブルタップ長押し(2回目のタップで指を画面に付けたままにします)し、そのまま上または下にスライドすることで拡大/縮小できます。
なお、ページによっては拡大/縮小ができない場合があります。

タブを閉じる
タブ一覧画面で、タブを左もしくは右へスワイプすることでタブを閉じることができます。
履歴を残さず閲覧する
Android版Chromeブラウザは、デスクトップ版のChromeブラウザと同じように、閲覧履歴やCookieなどを残さない「シークレットモード」を搭載しています。
シークレットモードは、画面右上の「︙」ボタンをタップして「新しいシークレットタブ」をタップして開きます。

通信データ量を節約する
Android版Chromeブラウザは、通信データ量を節約できる「ライトモード」を搭載しており、ライトモードをオンにすると、Webページのデータの一部がGoogleサーバーを経由してダウンロードされるようになります。
Googleサーバーではページの軽量化などが行われるため、ライトモードを使用することで、通信データ量を節約したり、Webページの読み込み時間を短縮することができます。
ライトモードは、画面右上の「︙」ボタンをタップして「設定」>「ライトモード」で機能を有効化できます。
ライトモードを利用すると、通信の大部分がGoogleのサーバーを経由するようになるため、Webサイトによってはアクセスできなくなったり、正常に表示されない場合もあるようです。
また、シークレットモードで表示しているページではライトモードは機能しません。
WebページをPDFで保存する
Android版Chromeブラウザでは、デスクトップ版と同じようにWebページをPDFファイルで保存することができます。
WebページをPDFファイルで保存するには、Webページを表示している状態で、画面右上の「︙」ボタンをタップして「共有」>「印刷」を順に選択します。
すると、次のような印刷画面が表示されるので、プリンターから「PDF形式で保存」を選び、用紙サイズやページの向きなどを設定し「保存」をタップします。
リンクを新しいタブで開く
Android版Chromeブラウザで、今開いているページをそのままにしながら、リンク先のページを新しいタブで開きたいときは、リンクをロングタップしてメニューから「新しいタブをグループで開く」をタップします。
また、メニューから「ページをプレビュー」をタップすれば、今開いているページはそのままに、リンク先のページをプレビュー表示で確認することもできます。
プレビュー表示しているページは、上部のボタンから、新しいタブで開いたりすぐに閉じることができます。
タブを素早く開く/閉じる
オムニボックス(アドレスバー)右にあるタブボタンをロングタップ(長押し)すると、次のようなクイックアクセス・メニューが表示され、新しいタブを開く、表示しているタブを閉じる、シークレットタブを開くといった操作を素早く行えます。
HTMLソースを表示する
Android版Chromeブラウザは、デスクトップ版と同じように表示しているWebページのHTMLソースを表示することができます。
HTMLソースを表示するには、WebページのURLの先頭に「view-source:」を付加します。
たとえば「https://4thsight.xyz」のHTMLソースを表示したいときは「view-source:https://4thsight.xyz」と入力してからアクセスすることで、ページのHTMLソースが表示されます。


よく閲覧するページをホーム画面に追加する
Chromeブラウザでは、よく閲覧するページをブックマークしておけば、アドレスを毎回入力することなく、ブックマークからページを開くことができますが、ページを開くまでに数ステップは必要になるため、少々面倒だと感じることもあるでしょう。
そのようなときは、よく閲覧するページをホーム画面にアイコンとして追加しておけば、たったの1ステップで開くことができます。
手順はいたってカンタンで、ホーム画面に追加したいページを開いた状態で、右上の「︙」をタップして、メニューから「ホーム画面に追加」をタップします。


「ホーム画面に追加」画面が表示されるので、任意の名前を入力して「追加」をタップし、次画面で「OK」をタップします。


すると、端末のホーム画面にページのChromeのバッジが付いたアイコンが追加され、タップすることでそのページをChromeブラウザで直接開くことができます。
よく利用するページは、ホーム画面にアイコンとして追加しておけばワンタップでページを開くことができて便利です。
端末内のファイルを参照する
Chromeブラウザのオムニボックス(アドレスバー)に「file:///sdcard」と入力してアクセスすることで、端末内のフォルダーやファイルを参照することができます。
テキストファイル、画像ファイル、動画ファイルなどは、そのままタップすればChromeブラウザで開くことができ、簡易的なファイルマネージャとして利用できます。
なお、ファイルをコピーしたり、名前を変更したり、削除したりといった操作はできません
あとがき
Chromeブラウザには、スマホならではの機能もたくさん搭載されており、知っているのと知らないのとでは操作効率に大きな差が出ます。
ご活用あれ。