
パソコンにWindows 11を新規インストールして、サインインしようとした際にパスワードが違うといわれてサインインできず「なんでかなぁ?」「パスワードは間違っていないはずなのに・・・」という場面がないでしょうか。それ、もしかするとキーボードの種類が正しく設定されていなくて、@などの記号が正しく入力できていないことが原因かもしれません。
そこでここでは、Windows 11を新規インストールした際にキーボードの種類が正しく設定されない原因と対処方法を解説します。
目次
記号などが入力できなくなる原因
Windows 11を新規インストールした際に、@などの記号が入力できなくなる原因は、キーボードの種類が正しく設定されていないためです。
Windows 11のインストール時にキーボードの種類を選択しますが、以前までは「インストールする言語」で日本語を選択すると自動的にキーボードの種類は「日本語キーボード(106/109キー)」に設定されていましたが、Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)から、キーボードの種類のデフォルト設定が「PC/AT 拡張キーボード(101/102キー)」に変更されたためです。

「PC/AT 拡張キーボード(101/102キー)」は、いわゆる英語キーボードと呼ばれる配列で、日本語キーボードと記号などの配列が異なるため、そうと気づかずデフォルト設定のままWindowsのインストールを進めてしまうと「@」などのいくつかの記号が入力できないといったトラブルを招いてしまいます。
英語キーボードのまま特殊記号を入力する
英語キーボードに設定してしまって@などの記号が入力できなくなった際の対処方法のひとつは、英語キーボード配列で「@」などの特殊記号を入力するキーの位置を知る方法です。
「PC/AT 拡張キーボード(101/102キー)」と「日本語キーボード(106/109キー)」では、アルファベット部分のキーの位置は同じですが、記号の一部が異なるキーに配置されています。
以下では「PC/AT 拡張キーボード(101/102キー)」で、パスワードなどでよく使う特殊記号のキーの位置を解説します。
@ アットマーク
「@ アットマーク」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。(Shiftキーを押しながら2キーを押します。)

_ アンダーバー
「_ アンダーバー」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

; セミコロン
「; セミコロン」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

: コロン
「: コロン」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

& アンパサンド
「& アンパサンド」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

\ 円マーク
「\ 円マーク」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

() 丸カッコ
「() 丸カッコ」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

[] 角カッコ
「[] 角カッコ」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

{} 波カッコ
「{} 波カッコ」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

= イコール
「= イコール」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

+ プラス
「+ プラス」を入力したいときは、以下の赤枠のキーを押します。

キーボードレイアウトを日本語に変更する
@などの記号が入力できなくなった際の根本的な対処方法は、キーボードの種類(キーボードレイアウト)を正しい「日本語キーボード(106/109キー)」に設定し直すことです。
キーボードレイアウトを日本語キーボードに変更する手順は、次のとおりです。
Windowsの「設定」から「時刻と言語」>「言語と地域」を選択します。

「言語と地域」画面の「日本語」にある「…」をクリックして[言語のオプション]を選択します。

「オプション」画面が表示されるので、画面下部の「キーボード」欄の「キーボードレイアウト:PC/AT 拡張キーボード(101/102キー)」の右側にある「レイアウトを変更する」ボタンをクリックします。

「ハードウェアキーボードレイアウトの変更」画面が表示されるので、プルダウンリストから「日本語キーボード(106/109キー)」を選択して「今すぐ再起動する」をクリックします。

以上で、キーボードに刻印されているとおりに記号が入力できるようになります。