
2026年現在、Windows 10からWindows 11に手動でアップグレードする際、主な方法はインストールアシスタントを使った方法とインストールメディアを使った方法ですが、インストールアシスタントを使った方法は、オンラインである必要があるなどの使用条件がいくつかあるため、個人的にはインストールメディアを使った方法がシンプルでおすすめです。
そこでここでは、Windows 11のインストールメディアを使って、Windows 10からWindows 11にアップグレードする手順を解説します。
目次
インストールメディアを使ったアップグレード手順
インストールメディアを使ってWindows 10をWindows 11にアップグレードする手順は、次のとおりです。
まず、MicrosoftのページからWindows 11のISOイメージファイルをダウンロードし、アップグレードするWindows 10パソコンに配置しておきます。
ダウンロードしたISOイメージファイルをDVDに書き込んだり、メディア作成ツールで作成したインストール用USBでもOKです。
つぎに、アップグレードするWindows 10パソコンに管理者ユーザーでサインインして、ISOイメージファイルをダブルクリックして仮想ドライブとしてマウントし、インストールメディアの中にある「setup.exe」をダブルクリックします。

「Windows 11セットアップ」画面が表示されるので「次へ」をクリックします。
インターネットにアクセスできない環境では「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」をクリックして「今は実行しない」を選択してから「次へ」をクリックします。

しばらくすると「適用される通知とライセンス条項」画面が表示されるので「同意する」をクリックします。

次の画面で「このPCは現在Windows 11のシステム要件を満たしていません」と表示された場合は、表示されているシステム要件をクリアしないと、先に進むことはできません。
なお、CPUやTPMといったシステム要件のチェックを回避したいときは、後述の「システム要件のチェックを回避するには」を参照ください。
更新プログラムがダウンロードなどが行われるので、そのまま待ちます。

「インストール準備完了」画面が表示されるので「インストール」をクリックすると、アップグレードが開始されます。
「引き継ぐものを変更」をクリックすれば、個人用ファイルやアプリを引き継ぐか、削除するかを選択できます。

アップグレード中は他の作業を行うことはできません。

何回か自動的に再起動され、Windows 11のデスクトップ画面が表示されたら、アップグレード完了です。

なお、Windows 11にアップグレードしてから10日以内であればWindows 10に戻すことができますが、それ以上経過するとWindows 10に戻すのが面倒になるので、Windows 11にアップグレードしたら、なるべく早く動作確認などを行って、そのまま使い続けられるか判断しましょう。
システム要件のチェックを回避する
Windows 11にアップグレードするときに、CPUやTPM2.0といったシステム要件を満たしていないと、アップグレード時に次のような画面が表示されて、そのままではアップグレードできません。

ですが、以下のレジストリ設定を事前に実施しておけば、インストールメディアを使ったアップグレードで、CPUやTPM2.0のチェックを回避することができます。
手順は、アップグレードしたいWindows 10上で、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行します。
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup" /v AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU /t REG_DWORD /d 1 /fコマンド実行後「この操作を正しく完了しました。」と表示されれば、設定完了です。

これで、インストールメディアを使ったアップグレード時に、以下のような警告が表示されるものの、内容を承諾することでアップグレードできるようになります。

システム要件を満たしていないパソコンをWindows 11にアップグレードした場合、今後更新プログラムが提供されなくなる可能性があるので、ご注意ください。
Windows 10に戻したいときは
Windows 11にアップグレードしたものの、思っていたいのと違っていた、動作が不安定、普段使っているアプリや周辺機器が動かなくなった、などの理由でWindows 10に戻したいケースがあります。そのようなときは、アップグレードしてから10日以内なら、Windows 11の「設定」から簡単にWindows 10に戻せます。
なお、Windows 10に戻すためのデータは、システムドライブ(Cドライブ)の「Windows.old」フォルダーに10日間保存されており、システムクリーンアップなどでこのフォルダーを削除してしまうと、10日以内であってもWindows 10に戻せなくなります。
手順は、次のとおりです。
Windows 11の「スタート」メニューから「設定」アプリを起動します。

「設定」アプリを起動したら、画面左側のメニューから「システム」選択してから「回復」をクリックします。

「回復」画面が表示されるので「回復オプション」にある「復元」をクリックします。

「Windows 10に復元する」画面が表示され、Windows 10に戻す理由を尋ねられるので、該当する項目にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

「アップデートをチェックしますか」画面が表示されるので「行わない」をクリックします。

「知っておくべきこと」画面が表示されるので、注意事項を確認し「次へ」をクリックします。

「ロックアウトされないようにご注意ください」画面が表示されるので「次へ]をクリックします。

「Windows 11をお試しいただきありがとうございます」画面が表示されるので「Windows 10に復元する」をクリックします。

パソコンが自動的に再起動されて、Windows 10への復元が開始されます。

復元が完了すると、Windows 10のサインイン画面が表示されるので、サインインして動作を確認します。

以上で、作業完了です。
あとがき
オフラインでアップグレードしたいときや、個人データやアプリを削除するかと指定してWindows 11にアップグレードしたいときは、インストールメディアを使った方法がおすすめです。