Windows10向け無料ファイル復元ツール「Windows File Recovery」

Windows10向け無料ファイル復元ツール「Windows File Recovery」

Windows環境で、誤ってファイルを削除してしまった場合、ファイルがまだごみ箱にあるなら簡単にファイルを元に戻せますが、ごみ箱からも削除してしまったときや、USBメモリなどでごみ箱経由せずにファイルを削除してしまったとき、ファイルシステムが破損してデータにアクセスできなくなったときなどは、ファイル復元ツールを利用することでファイルを復元できる場合があります。

ファイル復元ツールとしては、有償・無償を問わずいろいろなサードパーティのツールがありますが、最近Microsoftからもファイル復元ツールがリリースされました。

そこで、ここではMicrosoft製のファイル復元ツール「Windows File Recovery」の特徴と使い方を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェア バージョン
Windows10 Pro 64bit 2004
Windows File Recovery v0.0.11761.0

「Windows File Recovery」とは

Windows10向け無料ファイル復元ツール「Windows File Recovery」

Windows File Recovery を入手 - Microsoft Store ja-JP

「Windows File Recovery」は、MicrosoftがWindows10バージョン2004以降向けにリリースした無償のファイル復元ツールで、Microsoft Storeから入手が可能です。

「Windows File Recovery」では、PCに接続されているHDD・SSD・USB・SDカード・メモリーカードからさまざまなファイルを回復することができ、ファイルシステムとしてはNTFS・FAT・exFAT・ReFSに対応しています。

なお「Windows File Recovery」は、コマンドラインツールのため、すべての操作をコマンドで行う必要があり、サードパーティーのGUI操作が可能なツールと比べると使い勝手が良いとは言えませんが、Microsoftの公式ツールという安心感はあります。

「Windows File Recovery」の使い方

「Windows File Recovery」は、Microsoft Storeからカンタンにインストールできるため、インストール手順は割愛させていただきます。

「Windows File Recovery」は、コマンドラインツールのため、管理者権限でコマンドプロンプトやPowerShellを起動して利用します。

基本的な書式は、次のとおりです。

> winfr ソースドライブ 復元先ドライブ [/スイッチ]

たとえば、Cドライブをスキャンして、見つかったファイルをEドライブに復元する場合は、次のようにコマンドを実行します。

なお、ソースドライブと復元先ドライブは異なるドライブである必要があります。

C:\> winfr C: E:

コマンドを実行すると、復元先ドライブに「Recovery_<日付>_<時刻>」という名前のフォルダーが生成され、フォルダーの中にファイルが復元されます。

ただ、上の方法では不要なファイルも大量に復元される可能性があるため、「/n」オプションを利用して復元するファイルを絞り込むのがおススメです。

たとえば、ドキュメントフォルダー内にあったファイルのみを復元したい場合は、次のようにコマンドを実行します。

C:\> winfr C: E: /n ¥Users¥<username>¥Documents¥

※<username>の部分には、実際のフォルダー名を入力します。

PDFファイルとWordファイルのみを復元したい場合は、次のようにコマンドを実行します。

C:\> winfr C: E: /n *.pdf /n *.docx

モードの使い分け

「Windows File Recovery」には、デフォルト、セグメント、シグネチャの3つのモードが用意されており、状況に応じてモードを切り替えて実行できます。

  • デフォルトモード - MFTをスキャンしてファイルを復元するモードで、最近削除したファイルを復元したい場合に有効です。(何もオプションを付けないとこのモードで実行されます。)
  • セグメントモード - FRSをスキャンしてファイルを復元するモードで、少し前に削除したファイルや、フォーマットしたディスク、破損したディスクからファイルを復元したい場合に有効です。(利用するときは「/r」オプションを付加します。)
  • シグネチャーモード - ファイルのメタデータに頼らないスキャンでファイルを復元するモードで、MFTやMRSが壊れていたり、ファイルシステムがFAT、exFAT、ReFSの場合に有効です。(利用するときは「/x」オプションを付加します。)

セグメントモードの実行例は、次のとおりです。

C:\> winfr C: E: /r /n *.pdf /n *.docx

シグネチャーモードの実行例は、次のとおりです。

C:\> winfr C: E: /x

なお、シグネチャーモードを利用したファイルの復元は、時間が掛かること多いため「/y」オプションを併用して、ファイルの種類を絞り込んで実行することで、復元時間を短縮できます。

C:\> winfr C: E: /x /y:JPEG,PNG

「/y」オプションで指定可能な拡張子グループは、以下のコマンドで確認できます。

C:\> winfr /#

Windows10向け無料ファイル復元ツール「Windows File Recovery」

コマンドのヘルプ

コマンドのヘルプは、以下のコマンドで確認できます。

C:\> winfr /?

Windows10向け無料ファイル復元ツール「Windows File Recovery」

また、以下のコマンドでは、ログファイルの出力場所など、詳細な動作を指定するためのオプションを確認できます。

C:\> winfr /!

Windows10向け無料ファイル復元ツール「Windows File Recovery」

あとがき

ファイル復元ツールはめったに利用することはないツールですが、「Windows File Recovery」はストアアプリなので、いざというときに備えてあらかじめインストールしておけば自動更新してくれ、使いたいときに最新バージョンを利用できるというメリットもあります。

転ばぬ先の杖としてインストールしておけば安心です。

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