PC版Google Chromeを利用していて、Webページ内のテキストデータを他のデバイスで利用したいことがあります。
Windows10同士なら、クラウドを介してクリップボードの内容をデバイス間で同期することができますが、実はこれと似たようなことがPC版のGoogle Chromeでもできます。
ここでは、PC版Google Chromeで、Webページ内のテキストデータを他のデバイスへ送信する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 1903 |
Google Chrome | 78.0.3904.70 |
選択したテキストデータを他のデバイスへ送信する方法
設定
まず、PC版Google Chromeを開き、オムニボックス(アドレスバー)に「Chrome://flags」と入力し、エンターキーを押します。
すると、以下の画像のように、試験機能に関する設定画面が表示されるので、上部にある検索ボックスに「clipboard」と入力します。
すると、以下の設定項目が示されるので、3つとも「Enabled」に設定し、最後に右下の「Relaunch」をクリックしChromeを再起動します。
- Enable receiver device to handle shared clipboard feature
- Enable shared clipboard feature signals to be handled
- Sync Clipboard Service
以上で、設定は完了です。
使い方
前提として、テキストデータを送信するには、送信先デバイスにもWebブラウザとしてGoogle Chromeがインストールされており、同じGoogleアカウントでログインしている必要があります。
PC版Google Chromeから他のデバイスにテキストデータを送信する手順は、次のとおりです。
ここでは、例としてWindows10のGoogle Chromeから、他のWindows10マシンとAndroidスマホにテキストデータを転送しています。
まず、Windows10のGoogle ChromeでWebページを開き、送信したいテキストデータを選択します。
次に、選択したテキストデータを右クリックし、メニューから「デバイスにテキストを送信」をクリックし、送信先のデバイスをクリックします。
なお、選択可能なデバイスが1台しかない場合は「Nexus 5Xにテキストを送信」といったように、メニューにデバイス名が直接表示されます。
以上で、選択したデバイスにテキストが送信されます。
他のWindows10マシンへ送信した場合は、次のような通知が表示され、クリップボードに内容がコピーされます
Androidスマホへ送信した場合は、次のような通知が表示され、クリップボードに内容がコピーされます。
あとがき
この機能は、現時点(バージョン78)ではまだ試験機能という位置づけですが、バージョン79で標準機能として利用できるようになるようです。
なお、これと似た機能として、Webページやリンクを他のデバイスに送信する機能があり、こちらはすでに標準搭載されています。
使い方は、以下の記事で紹介しています。
