Windows10で画像を一括処理したいときに便利なコマンドラインツール(ImageMagick)

Windows環境で、画像ファイルを「リサイズしたい」「形式を変換したい」「画像の一部を切り取りたい」など、画像処理を行う場合、GUIの画像処理ツールを利用することが多いですが、たくさんの画像ファイルに対して同じ処理を一括で行いたい場合におススメしたいのが、コマンドラインで画像処理が行える「ImageMagick」です。

ここでは「ImageMagick」の使い方を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェア バージョン
Windows10 Pro 64bit 1809

「ImageMagick」とは

ImageMagick - Convert, Edit, or Compose Bitmap Images

「ImageMagick(イメージマジック)」は、さまざまな画像処理をコマンドラインで実行するオープンソースのツールで、個人商用を問わず無料で利用することができます。

プラットフォームは、Windows以外にもLinux、MacOS、iOSなどに対応しており、多数の画像ファイル形式にも対応し、フォーマット変換、サイズ変更、画像の合成などのさまざまな処理が可能です。

ちなみに、ImageMagickでは、さまざまな画像処理を一つのコマンドとオプションの組み合わせて実行するため、オプションの数は300個近くあります。オプションの数からも様々な処理が可能なことがうかがえます。

「ImageMagick」の使い方

ここでは基本的な使い方として、インストールから、画像のリサイズ、画像の切り取り、画像形式の変換、画像ファイルの作成方法について紹介します。

インストール

公式サイトのダウンロードページから、インストーラーをダウンロードします。

Windows版は複数のバイナリが提供されていますが、一番上にリストされている「ImageMagick-7.0.8-47-Q16-x64-dll.exe」が推奨版なので、こちらをインストールします。

インストール方法は、ウィザードに従い進めるだけなので難しくありません。

利用する際は、コマンドプロンプトを起動して「magick」コマンドとオプションを組み合わせて実行し、さまざまな処理を行います。

画像のリサイズ

画像をリサイズするときは「-resize」オプションを利用します。

以下のコマンド例では、カレントディレクトリにあるPNG形式ファイルに対して、幅と高さのどちらかが680ピクセルを越えていたら縮小し、元ファイルと同じ形式で、元ファイル名の先頭に「Resize-」を付加して、別ファイルとして保存しています。

> magick *.png -resize "680x680>" -set filename:x "Resize-%t.%e" "%[filename:x]"

サイズの指定方法は、さまざまなパターンが以下の公式サイトで紹介されています。

ImageMagick - Command-line Processing

画像の切り取り

画像の特定の場所を切り出すには「-crop」オプションを利用します。

指定方法は「-crop(切り出すサイズ:幅x高さ)+(始点の座標:X軸+Y軸)」という感じで指定します。たとえば、以下の画像(donut.png)から、始点をX軸245・Y軸245として、幅150・高さ150で切り出して「crop_donut.png」として保存する場合、次のように指定します。

> magick donut.png -crop 150x150+245+245! crop_donut.png

donut.png

crop_donut.png

また「-gravity」オプションを利用すると、中央(center)とか、左下(southwest)といった指定方法で切り出すことができます。

> magick donut.png -gravity center -crop 150x150+0+0! center_donut.png
> magick donut.png -gravity southwest -crop 150x150+0+0! southwest_donut.png

画像形式の変換

画像形式を変換する際は、拡張子を指定するだけで自動的に変換してくれます。

以下のコマンド例では、カレントディレクトリにあるPNG形式ファイルに対して、元ファイル名のままJPEG形式に変換し、別ファイルとして保存しています。

> magick *.png -set filename:x "%t" "%[filename:x].jpg"

画像ファイルを作成する

ImageMagickでは、文字列をレンダリングして画像ファイルを作ることもできます。

> magick -font "Yu-Mincho-Demibold" -size 300x300 -gravity center -fill white -background slategray label:"画像\nファイル" sample.png

上のコマンドを実行すると、以下のような画像ファイルを作成できます。

sample.png

なお、指定可能なフォントや色は「magick -list font」や「magick -list color」で調べることができます。

詳しい利用方法を調べる

ImageMagickの使い方を調べる場合は、以下のコマンドを実行することで、既定のWebブラウザで、ImageMagickの公式サイトを開くことができます。

> magick browse: -help

あとがき

ここでは、基本的な利用例しか紹介していませんが、オプションを組み合わせることでかなり複雑な処理も可能です。

また、コマンドラインツールなので、WindowsであればPowerShellと組み合わせてスクリプト化して利用するといった使い方もできます。

たくさんの画像ファイルに対して、同じような処理を行いたい場合に使ってみてください。

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