Windows環境で、画像ファイルからテキストデータを抽出したい場合、文字認識機能(OCR機能)を備えたソフトをインストールする必要がありました。
ですが、Windows 11にスクリーンショットを撮影するツールとして標準搭載されている「Snipping Tool」アプリは、最近のバージョンアップで文字認識機能(OCR機能)が追加されたのをご存じでしょうか。
そこでここでは、Windows 11に標準搭載されているSnipping Toolアプリで、スクリーンショット画像や手持ちの画像から文字認識(テキストを抽出)する方法を紹介します。
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 11 Pro | 23H2 |
Snipping Tool | 11.2310.54.0 |
画像から文字を認識
Snipping Toolで画像から文字を認識する手順は、次のとおりです。
まず、スクリーンショットを撮影したり、手動でSnipping Toolを起動して文字認識させたい画像を開き、ツールバーから「テキストアクション」ボタンをクリックします。
すると、画像が解析され画像内のテキスト部分がハイライト表示されます。
ハイライト表示された部分は、一部を選択したり全選択してテキストデータとしてクリップボードにコピーすることができます。
また、メニューの「クイック編集」からは、画像内に表示されているメールアドレスや電話番号といった個人情報部分を自動的に黒塗りにすることができ、選択した部分だけを黒塗りにすることもできます。
あとがき
これまで、Windows 11で文字認識や画面録画するにはサードパーティーのソフトウェアをインストールするのが一般的でしたが、多機能さを求めないのであればSnipping Toolsで十分ではないでしょうか。ご活用あれ。