Googleドライブのパソコン向けアプリとして、これまで個人向けには「バックアップと同期」、企業などの組織向けには「ドライブファイルストリーム」が提供されてきましたが、現在は「パソコン版Googleドライブ」として統合され提供されています。
そこでここでは、Windows向けの「パソコン版Googleドライブ」と以前の「バックアップと同期」の違いや、「パソコン版Googleドライブ」の使い方を解説します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 21H1 |
パソコン版Googleドライブ | 49.0.9.0 |
パソコン版Googleドライブの特徴
「パソコン版Googleドライブ」と以前の「バックアップと同期」との違いは、おもに次の点です。
Googleドライブがドライブとして表示される
「パソコン版Googleドライブ」では、GoogleドライブがWindowsのドライブとしてマッピングされるようになり、パソコンとGoogleドライブ間でのファイル操作が簡単に行えるようになっています。
クラウドにのみ保存するかパソコンにも保存するかを選択できる
Googleドライブ上のファイルは、クラウドのみに保存するか、クラウドとパソコンの両方に保存するか(オフラインで利用できるようにするか)を選択できるようになっています。
パソコンから簡単に共有できる
Googleドライブ上のファイルをほかのユーザーと共有したいとき、これまではWebブラウザからGoogleドライブにアクセスして設定する必要がありましたが、「パソコン版Googleドライブ」では、Windows上から直接行えるようになっています。
複数のGoogleアカウントを接続できる
同時に4つのアカウントのGoogleドライブに接続できるようになっており、従来の「バックアップと同期」より管理しやすくなっています。
パソコン上のフォルダーをバックアップできる
従来の「バックアップと同期」と同じように、パソコン上の選択したフォルダーをGoogleドライブやGoogleフォトにバックアップすることもできます。
Microsoft Officeファイルを編集しているユーザーを確認する
Googleドライブ上に保存しているWord、Excel、PowerPointファイルを編集するときに、ほかのユーザーがファイルを編集中かどうかを確認できるようになっています。
パソコン版Googleドライブの使い方
ここでは、Windows版を例に、インストールから基本的な使い方までを紹介します。
インストーラーは、以下のサイトからダウンロードできます。
インストーラーをダブルクリックすれば、自動的にインストールは完了し、以下のようなログイン画面が表示されるので、Googleアカウントでログインします。
Googleアカウントへのログインが完了すると、エクスプローラーにGoogleドライブ用のドライブが作成され、自動的に同期が開始されます。
ドライブには、Googleドライブの容量や空き容量が表示されており、使用量を確認しやすいです。
なお、マッピングされるドライブレター(Gドライブ)は、変更することも可能です。
Googleドライブ内のファイルやフォルダーは、デフォルトではクラウドにのみ保存(ストリーミング)するよう設定されていますが、Googleドライブの設定で、クラウドにのみ保存するか、クラウドとパソコンの両方に保存するか(ミラーリング)を選択できます。
また、Googleドライブ上のフォルダーやファイルごとに、クラウドにのみ保存するか、クラウドとパソコンの両方に保存するかを設定でき、それぞのフォルダーやファイルがどこに保存されているかは、アイコンで分かりやすく表示されます。
Googleドライブ内のフォルダーやファイルの右クリックメニューも拡張されており、フォルダーやファイルの保存先の設定や、ほかのユーザーとの共有、URLの取得など、多くの操作をパソコン上からできるようになっています。
あとがき
従来の「バックアップと同期」では、パソコン上でできることと、Web上でしかできないことがありましたが、新しい「パソコン版Googleドライブ」では、ほとんどの操作をパソコン上で完結することができ、使いやすくなっています。