自宅など、同一のローカルネットワーク上のデバイス間でファイルなどを転送したい場合、ファイル転送用のアプリを利用するのが一般的ですが、余計なアプリはなるべくインストールしたくないなら、Webブラウザだけでファイル転送ができるWebアプリ「Snapdrop」がおすすめです。
そこでここでは、アプリのインストールやサービスの利用登録が不要で、Webブラウザさえあれば、すぐにデータ転送ができるWebアプリ「Snapdrop」の概要と使い方を紹介します。
目次
Snapdropとは
Snapdropは、同一LAN上にあるデバイス間でファイルやテキストメッセージの転送ができるWEBアプリで、インストールや利用登録などの煩わしさがなく、Webブラウザさえあればすぐに利用できます。
プラットフォームは、Windows、Android、iOS、MacOSに対応しており、異なるプラットフォーム間でも手軽にデータ転送ができます。
また、データ転送はサーバーなどを経由せず、デバイス間で直接やり取り(P2P通信)されるため、送信したファイルがどこかのサーバーに保管されるといったことがなく、セキュリティ的にも安心して利用できます。
ちなみに、WebブラウザにGoogle Chromeを利用しているなら、SnapdropをPWA(Progressive Web Apps)としてインストールし、アプリのように使用することができます。
Snapdropでファイルを転送する
写真や動画などのファイルを転送するときの手順は、次のとおりです。
ここでは、例としてAndroidスマホ(送信側)からWindows 10パソコン(受信側)にデータを転送してみます。また、Webブラウザとしては「Google Chrome」を利用します。
まず、送信側と受信側双方のデバイスで、Webブラウザから「https://snapdrop.net」にアクセスします。
すると、双方のマシンのWebページ上に、相手先デバイスがアイコンとして表示されます。

Windows 10(受信側)の画面

Androidスマホの画面(送信側)
次に、ファイルを送信する側のデバイスで、送り先デバイスのアイコンをタップ(クリック)すると、ファイルの選択画面が表示されるので、送りたいファイルを選択すると送信が開始されます。
なお、ファイルは複数選択することもでき、その際はすべてのファイルを選択後「開く」をタップします。


受信側デバイスでファイルを受信すると、Webページに「File Received」画面が表示されるので「Download」をクリックすれば、ファイルをダウンロードできます。
なお、複数ファイルを受信したときは、ファイルの数だけ「File Received」画面が表示されます。
以上がファイルの転送手順です。
Snapdropでテキストメッセージを転送する
Snapdropでは、ファイルだけでなくテキストメッセージを転送することもできます。
テキストメッセージを転送するときの手順は、次のとおりです。
ここでは、ファイル転送時とは逆に、Windows 10パソコン(送信側)からAndroidスマホ(受信側)にテキストメッセージを転送してみます。
まず、ファイル転送時と同じように、送信側と受信側双方のデバイスで、Webブラウザから「https://snapdrop.net」にアクセスします。
次に、送信側のデバイスで、受信側のデバイスのアイコンを右クリック(ロングタップ)します。
すると、メッセージの入力画面が表示されるので、任意のメッセージを入力して「SEND」をクリックします。
すると、受信側デバイスのWebページに受信したテキストメッセージが表示されます。
テキストメッセージがURLの場合は、受信側に表示される文字列がリンクとなり、タップ(クリック)するだけでそのURLを開くことができます。
また、「COPY」をタップ(クリック)すれば、受信したテキストメッセージをクリップボードにコピーすることもできます。
以上がテキストメッセージの転送手順です。
あとがき
Snapdropでファイルを受信する場合、手順で紹介したとおり、受信側のデバイスで画面を操作してファイルを受け取る必要があります。
この点がネックとなる場合もありますが、この点さえ問題なければ、インストールや利用登録などの煩わしさがなく、Webブラウザさえあれば利用できるのはとても便利です。
お試しあれ。