iPhoneとWindowsパソコンが物理的に離れた場所にあるときや、同じローカルネットワークに接続していないようなときにファイル転送したい場合、インターネットサービスを経由してデータ転送することができます。
そこでここでは、iPhoneとWindowsパソコン間でインターネットサービスを利用してファイル転送する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他の機種やバージョンでは、操作方法や動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
機種 | バージョン |
---|---|
Apple iPhone8 | iOS16.1.1 |
Windows 10 Pro 64bit | 22H2 |
iCloudを使った方法
iCloudは、写真、ファイル、メモ、パスワード、その他のデータをクラウドに安全に保存し、すべてのデバイスで自動的に最新の状態に保つAppleのサービスで、iPhoneの初期設定時にApple IDを登録すると利用できるようになります。
無料で利用できる容量は5GBと少ないですが、iCloudを利用すれば、iPhoneとWindowsパソコンでファイルを共有できます。
たとえば、iPhoneでiCloud Driveをオンにすれば、iPhoneのファイルアプリを使ってiCloudにファイルを保存したり、iCloud上のファイルを閲覧したりできます。
写真アプリをオンにすれば、iPhoneで撮影した写真や動画などが自動的にiCloudと同期されるようになります。
Windowsパソコンからは、WebブラウザやiCloudアプリを使ってiCloudにアクセスして、iCloudに保存されているファイルをパソコンにダウンロードしたり、iCloudにファイルアップロードできます。
Windowsパソコンから、WebブラウザやiCloudアプリを使ってiCloudにアクセスする方法は、以下の記事をご覧ください。

その他のオンラインストレージを使った方法
iCloud以外にも、GoogleドライブやOneDrive、DropBox、Googleフォト、Amazonフォトなどのオンラインストレージを利用するためのiPhone向けアプリを利用すれば、iCloudと同じようにファイルを共有して、データ転送できるでしょう。
「Google ドライブ - 安全なオンライン ストレージ」をApp Storeで
「Microsoft OneDrive」をApp Storeで
「Dropbox:ファイル・ドキュメント向けクラウドストレージ」をApp Storeで
オンラインサービスを使った方法
iCloudなどのオンラインストレージを利用できない(利用したくない)場合は、インターネット経由でデータ転送できるオンラインサービスを利用する方法もあります。
たとえば「Send Anywhere」は、インターネット経由でファイル転送できるオンラインサービスで、iOSやAndroid、Windows、macOSといったさまざまなデバイス間でファイル転送できます。
たとえば、iPhoneからWindowsパソコンにファイルを転送したい場合の手順は、次のとおりです。
まず、iPhoneでApp StoreからSend Anywhereアプリをインストールします。
Send Anywhereアプリを起動して、送りたいファイルを選択し、画面下部の「送信」をタップします。
画面に6ケタのキーが表示されれば送信準備完了です。
受信側のWindowsパソコンでは、WebブラウザでSend Anywhereのページを開いて、受信欄の「キーまたはリンク」に、iPhoneに表示されている6ケタのキーを入力してダウンロードボタンをクリックします。
以上で、ダウンロードが開始されファイルを受信できます。
あとがき
iPhoneとWindowsパソコンが物理的に離れた場所にあるときや、自宅などのローカルネットワークに接続していない環境でファイル転送したい場合は、上に紹介したインターネットサービスを経由して転送する方法がおすすめです。