Android端末からパソコンに大容量ファイルを高速にコピー/移動するならUSB接続

Android端末からパソコンに大容量ファイルを高速にコピー/移動するならUSB接続

スマホで撮った写真や動画などをパソコンに移すとき、インターネットを経由しない方法としては、WiFi経由・Bluetooth経由・MicroSDカード経由・USB経由と、いろいろな方法があります。

写真などデータサイズがそれほど大きくない場合は、WiFiやBluetoothを利用するのが手軽ですが、転送スピードはそれほど高速ではないため、大容量の動画ファイルなどを転送すると時間がかかったり、転送に失敗するケースがあります。

そんなときは、USBケーブルでスマホとPCを直接接続して転送するのが確実です。

そこでここでは、Android端末とWindowsパソコンをUSBケーブルで接続して、高速にファイルを転送する方法を紹介します。

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit21H2
Android(Nexus5X)8.1.0

USB接続でファイルを転送する方法

通常、スマホのUSB接続は充電用として機能しているため、スマホとPCをUSBケーブルでつないだだけでは、PCからスマホ内を参照できない場合が多いです。

そこで、まずUSB接続の用途をファイル転送用に切り替える必要があります。

USB接続の用途をファイル転送用に切り替えるには、まずUSBケーブルでスマホとパソコンを繋いで、スマホ画面の通知領域を開き「Androidシステム・この端末をUSBで充電」と表示されている箇所をタップします。

Android端末からパソコンに大容量ファイルを高速にコピー/移動するならUSB接続

タップすると「USB接続の用途」という画面が表示されるので「ファイルを転送する]を選択します。

Android端末からパソコンに大容量ファイルを高速にコピー/移動するならUSB接続

すると、Windowsの「エクスプローラー」からAndroid端末のストレージを参照できるようになり、Windows上で通常のファイル操作の要領で、Android端末とWindowsパソコン間でデータを転送できるようになります。

ファイルが転送できないときは

USBケーブルの種類を確認

USBケーブルには、充電専用のケーブルとデータ転送も可能なケーブルがあります。

充電専用のケーブルの場合はデータ転送はできないので、ここで紹介している手順を実施してもデータ転送できない場合は、ケーブルが充電専用化を確認してみましょう。

充電はできるのに、こ

USBデバッグ機能を有効化にする

環境によっては、スマホの「開発者向けオプション」を有効にして「USBデバッグ」機能をオンにする必要があるようです。

「USBデバッグ」機能の有効化手順は、次のとおりです。

「設定」>「システム」>「端末情報」の順にタップして「ビルド番号」を複数回タップします。

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以下の画面のように「デベロッパーになるまであとXステップです」と表示されるので、ゼロになるまでタップします。すると「これでデベロッパーになりました!」とメッセージ表示され「開発者向けオプション」が有効になります。

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「開発者向けオプション」が有効になると「設定」>「システム」にメニューが表示されているのでタップします。

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「開発者向けオプション」画面の中ほどの「デバッグ」セクションにある「USBデバッグ」をオンに設定します。

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以上で「USBデバッグ」機能の有効化は完了です。

これで、ほとんどの場合データ転送できるようになるはずです。なお、USBデバッグ機能はデータの転送が終わったら、オフに戻しておきましょう。

あとがき

画像ファイルなど、それほどデータ転送量が大きくないなら、WiFi経由で転送するのが手軽ですが、ギガバイトクラスの動画ファイルなど、大容量のファイルを転送する場合は、USB接続のほうが確実で高速です。

お試しあれ。