Linuxでシステム管理者が他の人が利用するユーザーアカウントを作成する場合、初期パスワードを設定しておいて、ユーザーが初めてログインしたときに強制的にパスワード変更させたいときがあります。
また、システム管理者が任意のタイミングでユーザーアカウントのパスワード変更を強制したいときもあるでしょう。
そこでここでは、RedHat系Linux(AlmaLinux9)を例に、passwdコマンドやchageコマンドを使ってユーザーが次回ログインするときにパスワード変更を強制する方法を紹介します。
目次
passwdコマンドを使った方法
passwdコマンドを使って特定ユーザーが次回ログインするときにパスワード変更を強制したいときは、rootでログインして以下のようにコマンドを実行します。
# passwd -e ユーザー名
たとえば、ユーザー「user01」が次回ログインするときにパスワード変更を強制したいときは、以下のようにコマンドを実行します。
# passwd -e user01
コマンド実行後、ユーザーXXのパスワードを失効。と表示されればOKです。
以上で、user01が次回ログインしたときに、パスワード変更画面が表示されます。
chageコマンド使った方法
chageコマンドを使って特定ユーザーが次回ログインするときにパスワード変更を強制したいときは、rootでログインして以下のようにコマンドを実行します。
# chage -d 0 ユーザー名
たとえば、ユーザー「user01」が次回ログインするときにパスワード変更を強制したいときは、以下のようにコマンドを実行します。
# chage -d 0 user01
コマンド実行後、エラーなどが表示されずプロンプトが返ってくればOKです。
以上で、user01が次回ログインしたときに、パスワード変更画面が表示されます。
あとがき
システム管理者が利用者用のユーザーアカウントを作成する場合、初期パスワードを設定しておいて、利用者が初回ログインしたときにパスワード変更させたいといったきに、ここで紹介した方法が役立つでしょう。