Windowsでは、フォルダーやファイルに対して特徴を表す情報として属性を付与することができ、セキュリティを強化できる属性として「読み取り専用」や「隠しファイル」があります。
重要なフォルダーやファイルにこれらの属性を付与すれば、フォルダーやファイルを変更できないようにしたり隠したりして保護することができます。
そこでここでは、Windows 10でフォルダーやファイルに「読み取り専用」属性や「隠しファイル」属性を付与する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H2 |
読み取り専用属性を付与する
フォルダーやファイルに読み取り専用属性を付与しておけば、重要なファイルを誤って上書き保存してしまったなんてことを防ぐことができます。
フォルダーやファイルに読み取り専用属性を付与する手順は、次のとおりです。
対象のフォルダーやファイルを右クリックし、表示されたメニューから「プロパティ」をクリックします。
プロパティ画面が表示されたら「全般」タブの「属性」欄にある「読み取り専用」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
フォルダーを読み取り専用に設定した場合は、フォルダー内のすべてのファイルに属性を適用するか聞かれます。
以上で、対象のファイルやフォルダーとその中にあるファイルは閲覧のみが可能で、上書き保存できなくなります。
なお、読み取り専用属性を付与したフォルダー内に、あとから保存したファイルには、読み取り専用属性は反映されません。
隠しファイル属性を付与する
フォルダーやファイルに隠しファイル属性を付与しておけば、重要なファイルの存在を簡単に隠すことができます。
フォルダーやファイルに隠しファイル属性を付与する手順は、次のとおりです。
対象のフォルダーやファイルを右クリックし、表示されたメニューから「プロパティ」をクリックします。
プロパティ画面が表示されたら「全般」タブの「属性」欄にある「隠しファイル」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
フォルダーに隠しファイル属性を付与した場合は、フォルダー内のすべてのファイルに属性を適用するか聞かれます。
以上で、対象のファイルやフォルダーとその中にあるファイルは、エクスプローラーやデスクトップなどから見えなくなります。
なお、隠しファイル属性を付与したフォルダー内に、あとから保存したファイルには、隠しファイル属性は反映されません。
隠しファイルを表示したいときは
隠しファイルを表示したいときは、エクスプローラーを起動して「表示」タブにある「隠しファイル」にチェックを入れます。
すると、隠しファイル属性が付与されたファイル(フォルダー)が、半透明のアイコンで表示されます。
あとがき
フォルダーやファイルに読み取り専用属性や隠しファイル属性を付与してセキュリティを強化する方法は、簡易的な方法ではありますが、重要なファイルの安全性を手っ取り早く高めるのに有効です。
お試しあれ。