Windowsでは、ファイルにタイムスタンプ情報(作成日時/更新日時/アクセス日時)が記録されており、ファイルを検索したり並び替えたりするときに、ファイルの作成日時や更新日時を利用するケースがありますが、アクセス日時を必要とするケースはほとんどないのではないでしょうか?
また、ファイルのアクセス日時は、システムやユーザーがファイルへアクセスしたタイミングなどで更新されており、たくさんのファイルのアクセス日時の更新が、HDDやSSDへ余計な書き込みを発生させ、若干ではありますがHDDやSSDの寿命を縮めてしまう可能性もあります。
そこでここではWindows 10を例に、ファイルのアクセス日時の更新を無効化(停止する)方法を紹介します。
アクセス日時の更新を無効化する
ファイルのアクセス日時の更新を無効化は、fsutilコマンドを使って行います。手順は次のとおりです。
まず、管理者としてコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行して現在の設定を確認しておきます。(現在の設定値は設定を戻す際に必要になるので、確認しておきましょう。)
C:\> fsutil behavior query disablelastaccess
次に、以下のコマンドを実行してファイルのアクセス日時の更新を無効化します。
C:\> fsutil behavior set disablelastaccess 1
コマンド実行後「DisableLastAccess = 1(ユーザー管理、有効)」と表示されていることを確認します。
最後に、設定を適用するためにWindowsを再起動すれば設定完了です。
なお、設定を戻したいときは、最初に確認した既定値(上の例では「2」)を指定してコマンドを実行します。
C:\> fsutil behavior set disablelastaccess 2
あとがき
ファイルのアクセス日時の更新を無効化することによるパフォーマンスアップやHDD/SSDへのアクセス頻度を減らして寿命を延ばす効果は微々たるものですが、スペックの低いパソコンで少しでも余計な動作を抑えたいなら有効な手段となるでしょう。