Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

Windows10などクライアントOSしかない環境で、Proxy(プロキシ)サーバーを稼働させたい場合、Windowsの機能では対応できないため、サードパーティーのソフトウェアが必要になりますが、無料かつ安心して利用できるProxyサーバーソフトとなると、選択肢が限られます。

その中でおススメなのが、Linux環境では定番のProxyサーバー「Squid」のWindows版です。

そこでここでは、オープンソースの無料Proxyサーバー「Squid」を使って、Windows10でProxyサーバーを構築する方法を紹介します。

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動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows10 Pro 64bit21H2
Squid4.14

「Squid」とは

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

squid : Optimising Web Delivery

「Squid」は、オープンソースのプロキシサーバーソフトウェアで、Linux環境ではプロキシサーバーの定番ソフトウェアとして昔から有名で、Linuxだけでなく、さまざまなプラットフォーム向けに提供されています。

「Squid」の使い方

Squidの入手とインストール

Windows版のSquidは、以下の公式Wikiサイトに掲載されているリンクから、インストーラーをダウンロードできます。

SquidFaq/BinaryPackages - Squid Web Proxy Wiki

ここでは「Squid-4」をダウンロードします。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

ダウンロードしたインストーラーを実行すると、インストールウィザードが起動され、インストール先を指定できますが、特別な事情がなければ、既定の「C:\Squid」のままでインストールします。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

インストールが完了すると、自動的に起動されてタスクトレイにアイコンが表示されます。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

Squidの設定

Squidの設定は、タスクトレイのアイコンを右クリックして、メニューから「Open Squid Configuration」を選択します。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

すると「squid.conf」ファイルがメモ帳で開くので、このファイルを編集して設定を行います。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

設定項目は、待ち受けポート番号やアクセス制限をはじめ多岐に渡りますが、デフォルト設定のままでも利用できるので、ここでは必要最低限の設定として「ディスクキャッシュ」を設定します。

・・・
# Uncomment the line below to enable disk caching - path format is /cygdrive/, i.e.
cache_dir aufs /cygdrive/d/squid/cache 3000 16 256
・・・

上の例ではディスクキャッシュ領域として「D:¥squid\cache」を指定しています。

また、自前のDNSサーバーを利用するときは「dns_nameservers」で、DNSサーバーを指定します。

ディスクキャッシュの有効化

ディスクキャッシュを有効化するには、いったんSquidを停止させます。

Squidを停止するには、タスクトレイのアイコンを右クリックして、メニューから「Stop Squid Service」を選択します。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

Squidが停止したら、設定ファイルで指定したキャッシュ用のフォルダー「D:¥squid\cache」を作成してから、デスクトップにある「Squid Terminal」を管理者権限で起動し、以下のコマンドを実行します。

>squid.exe -z

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コマンド実行後エラーが表示されていなければ、キャッシュ用のフォルダー内に番号が付いたフォルダーが自動的に生成され、ディスクキャッシュが有効化されます。

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Squidの開始

Squidを開始するには、タスクトレイのアイコンを右クリックして、メニューから「Start Squid Service」を選択します。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

ファイアウォールの設定

Squidの待ち受けポート番号をデフォルトの「TCP:3128番」から変更した場合は、「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」で「受信の規則:Squid Cache Server」の設定を開いて、ポート番号を変更します。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

動作確認

サーバー上で簡易的な動作確認を行いたいときは、コマンドプロンプトなどで以下のコマンドを実行し「HTTP/1.1 200 Connection established」と表示されればOKでしょう。

> curl https://www.yahoo.co.jp -x http://<ProxyサーバーのIPアドレス>:3128 -v

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

また、Squidへの接続状況は「C:¥var\log\squid\access.log」に記録されています。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

他のパソコンから確認するときは

他のWindowsパソコンからSquidを利用できるか確認するときは、他のWindowsパソコンで、プロキシサーバーを設定してから、WebブラウザなどでWebページを表示してみましょう。

Windows10でProxyサーバーを構築する方法(Squid)

あとがき

なお、Windows10などのクライアントOSでProxyサーバーといったサーバーサービスを稼働させるのは、サーバーサービスの利用者が数名程度の小規模環境にとどめておきましょう。

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