仕事・プライベートを問わず、ZIPなどの圧縮ファイルを利用する機会は結構あります。ですが、現在のWindows10の標準機能では、ZIP形式ファイルの圧縮・解凍しかサポートされておらず、使い勝手の面で物足りないところがあります。
そこで、ぜひ導入しておきたいのが、フリーの圧縮解凍ソフト「Lhaplus(ラプラス)」です。ここでは、Lhaplusの特徴と簡単な利用方法を紹介したいと思います。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
項目 | 値 |
---|---|
OS | Windows10 Pro 64bit バージョン1803(April 2018 Update) |
アプリ | Lhaplus for Windows Version 1.74 |
Lhaplusとは
Lhaplusは、フリーの圧縮解凍ソフトです。使いやすさ、きめ細かい設定、多数のアーカイブ形式へ対応していることから、Windows10にぜひとも導入しておきたいソフトウェアの一つです。
公式HP:http://hoehoe.com/
Lhaplusの主な特徴は次のとおりです。
多数のアーカイブ形式に対応
以下の表のように、圧縮・解凍のそれぞれで様々な形式に対応しており、このソフトさえあれば、ほとんどの形式に対応可能と言っても過言ではありません。
項目 | 対応形式 |
---|---|
解凍 | 7z,Ace,arc,arj,b64(base64),bh,bz2,cab,gz,lzh,lzs,mim(MIME),rar,tar, taz,tbz,tgz,uue,xxe,z,zip(jar),zoo,exe(SFX) |
圧縮 | b64(base64),bh,bz,cab,gz,lzh,tar,tbz,tgz,zip(jar),uue,xxe, exe(lzh SFX,zip SFX) |
圧縮・解凍が超かんたん
拡張子を関連付けておけば、圧縮ファイルをダブルクリックするだけで解凍できます。
また、拡張子を関連付けしなくても、Lhaplusアイコンに圧縮ファイルをドラッグ&ドロップすれば解凍でき、通常のファイルをLhaplusのアイコンにドラッグ&ドロップすれば、圧縮形式を指定して圧縮でき、以下の画像のようにコンテキストメニュー(右クリック)からも圧縮・解凍できます。
詳細な設定も可能
デフォルトの設定でも問題なく使用できますが、Lhaplusアイコンをダブルクリックして表示される設定画面で、ソフトウェアの動作を自分好み調整することができます。
さらに、右下の「詳細設定」ボタンをクリックすると、下記の画像のように細かい設定を調整することもできます。
解凍の詳細設定画面
圧縮の詳細設定画面
利用例
ここでは、一例として仕事でよく使うパスワード付きのZIP形式でファイルを圧縮する手順を紹介します。
なお、ここではコンテキストメニューから圧縮する手順を紹介しますが、Lhaplusアイコンにドラッグ&ドロップして圧縮することもできます。
まずは、圧縮するファイルを選択(複数のファイルを選択することもできます)した状態で、右クリックのコンテキストメニューから「圧縮」>「.zip(pass)」をクリックします。
パスワードの入力画面が表示されるので、パスワードを設定して「OK」をクリックします。
すると、元ファイルと同じフォルダーに圧縮ファイルが生成されます。とても簡単です。
ちなみに、入力するパスワードは「詳細設定」>「圧縮設定2」でカスタマイズすることができ、固定のパスワードを使うか、都度パスワードを指定するかを選択できます。また、パスワードの履歴が保存されており、同じパスワードを履歴から再利用したり、履歴を削除することもできます。
あとがき
簡単に圧縮・解凍できるソフトが欲しい方から、きめ細かくカスタマイズできるソフトがほしい方まで、オールラウンドで対応できるおすすめの圧縮・解凍ソフトです。
さらに、Lhaplusは業務を行う上でのツールとして利用する分には、費用がかからないのも嬉しい点です。私の所属している会社でも標準ツールとして利用しています。
なお、多数の圧縮ファイルを一括で解凍したりなど、より多機能な圧縮・解凍ツールをお探しなら、オープンソースの圧縮・解凍ツール「PeaZip」もおすすめです。
「PeaZip」については、以下の記事で紹介しています。

Windows10の標準機能でファイルをZIP圧縮したり展開したい場合は、以下の記事をご覧ください。

