Windows 10に標準搭載されているグラフィックツール「ペイント3D」は、アプリ名から3次元のオブジェクトしか扱えないと思われがちですが、そんなことはありません。
ペイント3Dは、長年Windowsの標準グラフィックツールとして搭載されている「ペイント」の後継ツールという位置づけのため、2D画像の作成や加工でもいろいろなことができます。
そこでここでは、ペイント3Dアプリを利用して画像を編集するテクニックの一つとして、背景が透明な画像を作成する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1909 |
画像の上に画像を重ねたいとき
よくある状況ですが、ある画像の上に別の画像を貼り付けたい場合、貼り付ける画像に背景があると以下のような感じになってしまいます。
そこで、貼り付ける画像の背景を透明にしておけば、以下のように画像を重ねても違和感のない仕上がりになります。
背景が透明な画像を作成する
「ペイント3D」で背景が透明が画像を作成する方法は、次のとおりです。
まず、スタートメニューのプログラム一覧などから「ペイント3D」を起動します。
「ペイント3D」を起動すると、以下のような画面が表示されるので「新規作成」をクリックします。
新規作成画面が開いたら、上部のメニューから「キャンバス」をクリックします。
キャンバスというのは、以下の画面でいうと赤枠で囲ってある箇所のことで、デフォルトではご覧のように白色のキャンバスが表示されています。
このまま画像を作成すると、白い背景の画像が作成されてしますので、画面右のメニューから「透明なキャンバス」のスライダーをオンにします。
これで、背景が透明な画像を作成することができます。

ファイルの保存形式に注意
ペイント3Dで透明なキャンバスに描き終わったら、最後に画像ファイルとして保存しますが、背景が透明な画像として保存するには、ファイルの種類で「2D - PNG」か「2D - GIF」を選択する必要があります。
なお、GIFは256色までしかサポートされないので、高画質で保存するならPNG形式を指定しましょう。
以上で、ペイント3Dで背景が透明な画像ファイルを作成できました。