Windows環境で、画像ファイルのサイズを縮小(軽量化)したい場合、Webサービスを使った方法や、専用ツールをパソコンにインストールするといった方法などがありますが、コマンド操作に抵抗がないなら、コマンドラインツールを使った方法もおすすめです。
そこでここでは、WindowsでJPEG形式やPNG形式の画像ファイルをコマンドラインツールで軽量化する方法を紹介します。
JPEG形式ファイルを軽量化
JPEG形式の画像ファイルを軽量化する場合は、コマンドで画像編集できるツール「ImageMagick」がおすすめです。
ImageMagickのインストール方法については、以下の記事をご覧ください。
![](https://4thsight.xyz/wp-content/uploads/2019/06/1712784585-100x100.avif)
ImageMagickで、JPEGファイルを軽量化するときは、以下のようにコマンドを実行します。
> convert.exe <入力ファイルパス> -verbose -sampling-factor 4:2:0 -strip -quality 80 -interlace JPEG -colorspace sRGB <出力ファイルパス>
たくさんのファイルを一括処理したいときは、以下のようなバッチファイルを作成するとよいでしょう。
@echo off
set fpath=<ここにImageMagickを配置したフォルダーへのフルパスを入力します。>
for %%A in (%*) do (
if /i %%~xA ==.jpg (
echo %%~nxAを軽量化中
%fpath%convert.exe %%A -verbose -sampling-factor 4:2:0 -strip -quality 80 -interlace JPEG -colorspace sRGB %%~dpnA_joptim.jpg
)
)
上のバッチファイルでは、軽量化したいJPEGファイルをバッチファイルにドラッグ&ドロップすることで、元のJPEG形式ファイルと同じフォルダーに、名前を変えて軽量化したファイルを生成します。
PNG形式ファイルを軽量化
PNG形式の画像ファイルを軽量化する場合は、PNG形式ファイルを軽量化してくれるコマンドラインツール「pngquant」がおすすめです。
pngquantは、以下の公式サイトからツールをダウンロードし、ZIPファイルを展開して管理しやすい場所に配置します。
pngquant — lossy PNG compressor
pngquantJでPNGファイルを軽量化するときは、以下のようにコマンドを実行します。
> pngquant.exe --verbose --strip --speed=1 --quality=50-90 --ext "_optim.png" <入力ファイルのパス>
画像ファイルを格納しているフォルダー名に日本語が含まれていると、処理エラーとなるのでご注意ください。
たくさんのファイルを一括処理したいときは、以下のようなバッチファイルを作成するとよいでしょう。
@echo off
set fpath=<ここにpngquantを配置したフォルダーへのフルパスを入力します。>
for %%A in (%*) do (
if /i %%~xA ==.png (
echo %%~nxAを軽量化中
"%fpath%pngquant.exe" --verbose --strip --speed=1 --quality=50-90 --ext "_optim.png" %%A
)
)
上のバッチファイルでは、軽量化したいPNGファイルをバッチファイルにドラッグ&ドロップすることで、元のPNG形式ファイルと同じフォルダーに、名前を変えて軽量化したファイルを生成します。