Windows 10に標準搭載されているグラフィックツール「ペイント3D」は、アプリ名から3次元のオブジェクトしか扱えないと思われがちですが、長年Windowsの標準グラフィックツールとして搭載されている「ペイント」の後継ツールという位置づけのため、一般的な画像ファイルを加工・編集することもできます。
そこでここでは、Windows 10のペイント3Dを使った画像ファイルの編集テクニックの一つとして、画像から必要な部分を切り取ったり(トリミング)、画像の大きさを変更する方法を紹介します。


目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 20H2 |
ペイント3D | 6.2009.30067.0 |
画像をトリミングする
画像をトリミングする(必要な部分を切り取る)手順は、次のとおりです。
まず、トリミングしたい画像ファイルを右クリックして、メニューから「ペイント3Dで編集する」を選択します。
「ペイント3D」が起動し画像が表示されたら、上部のメニューから「トリミング」を選択します。
すると、画像の周囲に丸印が付いたトリミング枠が表示されるので、丸印の部分をドラッグしてトリミングしたい部分を囲みます。
トリミングメニューにある「フレーミングを決定します」欄は、デフォルトでは「カスタム」が選択されており、トリミングしたい範囲や場所を自由に調整できますが、それ以外を選択すれば、トリミング範囲を指定したアスペクト比(横縦比)で自動的に囲むことができます。
また、画面右側の「幅」「高さ」欄で、トリミング枠のサイズを数値で指定することも可能です。
トリミングしたい部分を囲んだら、トリミングメニューの下部にある「完了」ボタンをクリックします。
以上で、トリミングした範囲だけの画像になります。
なお、トリミングをやり直したいときは、画面右上にある「元に戻す」をクリックすれば、トリミング操作を戻すことができます。
トリミングした画像をファイルとして保存するには、画面左上にある メニュー ボタンをクリックします。
メニューが表示されたら「名前を付けて保存」を選択し「ファイル形式の選択」から「画像」をクリックします。
「名前を付けて保存」画面が表示されるので、ファイルの保存先、ファイル名、ファイルの種類を指定して「保存」をクリックすれば完了です。
画像の大きさを変更する
画像の大きさを変更する手順は、次のとおりです。
まず、画像の大きさを変更したい画像ファイルを右クリックして、メニューから「ペイント3Dで編集する」を選択します。
「ペイント3D」が起動し画像が表示されたら、上部のメニューから「キャンバス」を選択します。
すると、画面右側にキャンバスメニューが表示されるので「縦横比を固定する」と「キャンバスでの画像のサイズ変更」のチェックをオンにしてから、画像の四隅に表示されている四角部分をドラッグして画像の大きさを調節します。
操作をやり直したいときや、大きさを変更した画像を保存する方法は、上のトリミングで行った手順と同じです。
あとがき
Windows 10環境で画像などを加工・編集するには、サードパーティーの画像編集ツールが必要と考える方も多いですが、基本的な加工なら標準搭載アプリでも十分対応できますよ。
お試しあれ。