Windows10:Hyper-V仮想マシンはエクスポートしなくても直接インポートできるよ。

Hyper-Vのエクスポート/インポート機能では、仮想マシンの設定や関連するデータ(仮想ディスクファイルやスナップショット情報など)をまとめて移行しり複製することができますが、Windows8やWindows Server2012のHyper-Vからは、エクスポートしていない仮想マシンでも直接インポートできるようになっているのをご存知でしょうか。

つまり、仮想マシンの構成情報と、仮想ディスクファイルがあれば、カンタンに元の仮想マシン環境を復元することができます。

ここでは、Windows10のHyper-Vを利用して、エクスポートしていない仮想マシンの構成情報と、仮想ディスクファイル使って仮想マシンを直接インポートする方法を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェア バージョン
Windows10 Professional 64bit 1809

インポート手順

Memo

Hyper-Vの設定(仮想スイッチの作成や、構成ファイルの保存先など)は完了しているものとします。

エクスポートしていない仮想マシンをインポートするには、Hyper-Vマネージャー画面の右側にあるメニューから「仮想マシンのインポート」をクリックして、ウィザードを起動します。

フォルダーの検索

ウィザード画面が表示されたら、インポートしたい仮想マシンの構成ファイルが保存されているフォルダーを指定し「次へ」をクリックします。

デフォルトでは、仮想マシンの構成ファイルは、以下のフォルダーに保存されています。C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V\Virtual Machines

インポートする仮想マシンの選択

構成情報が正しく読み込まれると、インポートする仮想マシンを選択する画面が表示されるので、インポートする仮想マシンを選択し「次へ」をクリックします。

なお、指定したフォルダーに構成情報が複数ある場合は、下の画像のように複数の仮想マシンが表示されますが、一度にインポートできる仮想マシンは一つだけです。

インポート方法の選択

次の画面では、インポートの方法を選択します。

仮想マシンをインプレースで登録する(既存の一意なIDを使用する) - インポート元の構成ファイルや仮想ディスクファイルなどを、そのまま使用する場合に選択します。仮想マシンのID(内部的な識別番号)は、元のものを使用します。

仮想マシンを復元する(既存の一意なIDを使用する) - インポート元の構成ファイルや仮想ディスクファイルなどを基に、新しい仮想マシンを作成する場合に選択します。ただし、仮想マシンのIDは、元のものを使用するため、複数回インポートすることはできません。

仮想マシンをコピーする(新しい一意なIDを作成する) - 上の復元と同じようにインポート元の構成ファイルや仮想ディスクファイルなどを基に、新しい仮想マシンを作成しますが、仮想マシンのIDを新たに作成するため、複数回インポートすることができます。

Memo

なお、Hyper-V環境によっては、既存の一意なIDを使用してインポートする方法は、エラーが発生する可能性があります。その場合は「仮想マシンをコピーする」を選択して、仮想マシンIDを新たに作成する方法を選択します。

仮想マシンの保存先を指定する。

次の画面では、仮想マシンの構成ファイルなどをどこに保存するかを指定します。

デフォルトでは、Hyper-Vの設定に従ったフォルダーに保存されるので、そのままでよければ「次へ」をクリックします。

別の場所に保存したい場合は「仮想マシンを別の場所に格納する」にチェックを入れて、保存先を指定します。

インポートする仮想ハードディスクの指定

次の画面では、仮想ハードディスク(インポート元のファイル)の場所を指定し「次へ」をクリックします。

インポートした仮想ハードディスクの保存先を指定

次の画面では、インポートした仮想ハードディスクの保存先を指定します。

デフォルトで、Hyper-Vの設定に従ったパスが入力されているので、そのままでよければ「次へ」をクリックします。

仮想ハードディスクの保存先を変更したい場合は「参照」をクリックして、パスを指定します。

ウィザードの完了

設定の要約画面が表示されるので、内容を確認し「完了」をクリックすると、インポートが開始されます。

なお、インポート方法で「仮想マシンをインプレースで登録する」以外を選択した場合は、仮想ハードディスクをコピーする処理があるので、インポートにはそれなりの時間がかかります。

インポートの注意点

インポート前後の環境の違い

仮想マシンのインポート前の環境とインポート後の環境が異なる場合、ウィザードの途中で以下のような「構成エラー」が発生する場合があります。

その場合は、指示された内容に従い再設定します。

「仮想スイッチ」で構成エラーが起こった場合の画面

仮想マシンはシャットダウンしておく

Windows10バージョン1809のHyper-V同士では、仮想マシンの状態が「保存」など、状態付きの仮想マシンも直接インポートできましたが、異なるバージョンのHyper-Vへのインポートでは、状態を削除してからインポートされる場合もあるようですので、可能な限り、インポートする仮想マシンはシャットダウンしておきましょう。

仮想マシンの構成はシンプルに

チェックポイントを作成していたり、差分ディスクを利用している仮想マシンもインポート可能ですが、インポートに時間がかかる場合があるようです。

余計なトラブルを避ける意味でも、チェックポイントは削除しておき、差分ディスクも親ディスクと結合するなどして、仮想マシンの構成をシンプルにしてから移行した方が良さそうです。

仮想マシンのMACアドレスが変わる

「仮想マシンをコピーする」でインポートして、仮想マシンのIDが変わると、仮想マシンに搭載しているネットワークインターフェースのMACアドレスが変わり、ネットワーク設定(IPアドレスなど)もリセットされる場合があるようです。

インポート前に、ゲストOS上のネットワーク設定情報を記録しておいたほうが良さそうです。

あとがき

長く同じ機能を利用していると、バージョンアップなどにより搭載される便利な新機能に気づかず、古くて面倒な使い方を続けてしまうことがあります。

たまには、普段利用しているツールや機能を見直してみると、新たな発見があるかもしれませんね。

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