Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Windows10環境でAndroid向けのアプリやゲームを動かす方法として、エミュレーターを利用する方法がありますが、エミュレーターはソフトウェアのため、Androidのバージョンが古かったり、パフォーマンスが良くない場合があります。

そんなときにおススメしたい方法が、仮想マシンにAndroidOSをインストールする方法です。

そこで、ここではWindows10のHyper-Vに「Android-x86」をインストールして利用する方法を紹介します。

Memo

「Android-x86」は、オープンソースとして開発されているx86プロセッサ上で動くAndroidOSで、無料で利用できます。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェア バージョン
Windows10 Pro 64bit 1909

※ なお、Hyper-VはWindows10 Homeでは利用できません。

仮想マシンの設定

まず「Android-x86」をインストールするための仮想マシンを作成します。

設定は、以下のとおりです。

項目 設定値
仮想マシン名 Android-x86
仮想マシン世代 第2世代
仮想プロセッサ数 2
メモリ 4096MB(動的メモリOFF)
ネットワーク 「Default Switch」に接続
仮想ハードディスク 64GB(後から「容量固定」タイプで作成)
ブート順 DVDドライブを最上位へ
セキュアブート 無効
DVDドライブ 後述のイメージファイルを指定

なお、仮想マシンの作成手順については、ここでは割愛させていただきます。

Memo

仮想ハードディスクは、仮想マシン作成ウィザードで作成すると「容量可変」タイプになります。よりパフォーマンスを求める場合は、仮想マシン作成ウィザードで作成せず、後から「容量固定」タイプで作成します。

Android-x86のインストール

インストールに利用するイメージファイルは、以下の公式サイトからダウンロードします。

Android-x86 - Porting Android to x86

インストールタイプの選択

仮想マシンのDVDドライブにダウンロードしたイメージファイルを指定したら、仮想マシンをDVDドライブから起動します。

すると、以下のようなブート画面が表示されるので「Advanced Option」を選択し、次画面で「Android-x86_9.0-r2 Auto Install to specified harddisk」を選択します。

Memo

ちなみに、メニューから「Android-x86_9.0-r2 Live」を選択すると、CDからAndroid-x86を起動してインストールせずに利用できます。お試しで使ってみたいときは、Live環境で起動して使用感などを確認してみるのがおススメです。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

ディスクの内容がすべて消えるとの警告が表示されるので「Yes」を選択します。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

後は、自動的にインストールが行われ、1分ほどでインストールは完了します。

インストールが完了したら「Android-x86 is installed successfully.」と表示されるので「Reboot」を選択して「OK」を選択した状態でEnterキーを押します。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

すると、仮想マシンが再起動してインストールしたAndroid-x86が起動します。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Android-x86の設定

初期設定

Android-x86が起動すると、スマートフォンやタブレットの初回起動時と同じように、ロケール設定、ネットワーク設定、Googleアカウントの設定などといった初期設定画面が表示されるので順に設定します。

ロケール設定

ロケール設定では「日本語(日本)」を選択して「開始」をクリックします。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

ネットワーク設定

ネットワーク設定では「すべてのWi-Fiネットワークを表示」をクリックして、次画面で「VirtWifi」を選択します。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

アプリとデータのコピー

ここでは、新しいマシンとして利用するので「コピーしない」をクリックしますが、別のAndroidデバイスのアプリやデータをコピーすることもできます。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Googleアカウントの設定

Android-x86で利用するGoogleアカウントを設定します。(2段階認証にも対応しています。)

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

日付と時刻の設定

日付と時刻に問題なければ、デフォルトのまま「次へ」をクリックします。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

利用するGoogleサービスのオン・オフ

Googleドライブへのバックアップなどを利用するかを選択できるので、適宜オン/オフを設定して「同意する」をクリックします。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

タブレットの保護

ロックの解除方法を設定します。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Googleアプリの設定

Googleアプリや、Google Payへのクレジットカードの登録などの設定画面が表示されるので、必要に応じて設定します。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

その他の設定項目

フォントサイズや他のアカウント、壁紙などを設定できるので、必要に応じて設定します。

後で設定することもできるので、とりあえずインストールを完了するなら画面左下の「いいえ」をクリックします。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

ホームアプリの選択

一通りの設定が完了すると、ホームアプリの選択画面が表示されます。

スマートフォンのように操作したい場合は「QuickStep」、PCのように操作したい場合は「Taskbar」を選択します。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

ホームアプリを選択すると、ホーム画面が表示されます。

以下の画面は、ホームアプリに「Taskbar」を選択した時の画面です。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

日本語入力の設定

デフォルトのキーボード配列は英語キーボードのため、日本語キーボードが使えるよう以下の設定を行います。

まず、Playストアを開いて、検索ボックスに「google nihongo」と入力し、表示された候補から「Google日本語入力」を選択して、インストールします。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

インストールが完了したら、Google日本語入力を起動します。

すると、設定ウィザードが開くので、手順1~手順3を順に設定します。

  1. 手順1では「設定で有効にする」をクリックし「利用可能な仮想キーボード」から「Google日本語入力」をオンに設定します。
  2. 手順2では「入力方法を選択する」をクリックし「キーボードの変更」から「日本語」を選択します。
  3. 手順3で「同意する」にチェックを入れて、画面を左にスワイプしたら設定完了です。

次に、Androidの「設定」アプリを開き「システム」>[言語と入力]を順にクリックし、「言語と入力」画面の「物理キーボード」をクリックします。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

「物理キーボード」画面で「AT Translated Set 2 keyboard」をクリックして、「キーボードレイアウトの設定」をクリックします。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

「キーボードレイアウト」の選択画面が表示されるので「日本語109A」のチェックをオンに設定します。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

次に、先ほどの「言語と入力」画面に戻り「仮想キーボード」をクリックします。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

「キーボードを管理」をクリックして、次画面で「Google日本語入力」「Google音声入力」の2つを有効にします。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

以上で日本語キーボードで日本語入力ができるようになります。

ディスプレイの設定

デフォルトでは10分間操作がないとスリープしていしまい、スリープすると仮想マシンを再起動しなければならなくなるため、可能な限りスリープまでの時間を長くしておきます。

手順は、Androidの「設定」アプリを開き「ディスプレイ」>「スリープ」を順にクリックして「30分」を選択します。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

以上で設定完了です。

あとは、自分の利用環境に合わせて、設定のカスタマイズすなり、Playストアからアプリやゲームをインストールして使い倒します。

なお、仮想マシンのパフォーマンスが良くないと感じたら、仮想マシンのプロセッサ数や、メモリサイズ、ディスクサイズなどを調整します。

仮想マシンのアップデート

利用している「Android-x86」のバージョンを新しくするときは、次の手順で行います。

まず、新しいバージョンのISOイメージで仮想マシンを起動して、ブート画面で「Advanced options」を選択して、次画面で「Auto Update」を選択することで、現在利用しているAndroid-x86の更新できます。

Windows10のHyper-Vに「Android-x86」の仮想マシンを作成する方法

あとがき

ここで紹介した方法で、Windows10で多くのAndroidアプリやゲームを利用できるようになります。

なお、ハードウェアに依存するようなアプリは使えないことがあるのでお忘れなく。

記事が役立ったらシェアしてくれるとうれしいです。

あなたにおすすめのコンテンツ
トップへ戻る