最近では、コンピューターの操作方法を伝えるのに動画を使うことも珍しくなくなりました。ですが、デスクトップなどの操作画面を録画したい場合、専用ツールが必要だと思っていませんか?
実は、YouTubeなら、デスクトップ画面などを録画した動画をカンタンに作成でき、作成した動画をダウンロードしたり公開することができます。
必要なものは、GoogleアカウントとWebブラウザだけです。
そこでここでは、YouTubeでパソコンのデスクトップ画面を録画する方法を紹介します。
なお、参考までにWindows 10を使っているなら標準機能で録画したり、Webブラウザ「Google Chrome」の拡張機能を使って録画する方法もあります。


目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のソフトウェア、エディション、バージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1809 |
Google Chrome | 73.0.3683.86 |
デスクトップ画面の録画方法
ここでは、PCのデスクトップ画面を録画した動画を作成し、作成した動画をダウンロードする方法を紹介します。
準備
GoogleアカウントでYouTubeにサインインし「動画または投稿の作成」ボタンをクリックし、「ライブ配信」を選びます。
はじめての場合は、チャンネルの作成画面が表示されるので、名前を設定して「チャンネルを作成」をクリックします。
チャンネルの管理画面が表示されたら「始める」ボタンをクリックします。
はじめての場合は、次の画面のように電話番号によるアカウントの確認が必要となります。
アカウントの確認が済んでから、機能を利用できるようになるまで24時間ほどかかるようなので、利用可能になるまで待ちます。
デスクトップを録画する
イベントの作成
準備の時と同じように、GoogleアカウントでYouTubeにサインインし「動画または投稿の作成」ボタンをクリックし、「ライブ配信」を選びます。
次に右下にある「従来のバージョンを利用」をクリックします。
チャンネルの管理画面が表示されるので、左側メニューの「ライブストリーミング」にある「イベント」をクリックします。
イベント画面の右上にあるボタン「新しいライブイベント」をクリックします。
新しいイベントを作成する画面が表示されるので、以下の項目を設定してから右下の「配信を開始」ボタンをクリックします。
- タイトル:分かりやすい名前を付けます。
- プライバシー:「非公開」を選択します。
- 種類:「クイック」を選択します。
ここでは、動画を公開しないので「非公開」を選択していますが、動画を公開するつもりなら「詳細設定」なども利用して、細かな設定を行ったほうがよいでしょう。
「準備ができました」というメッセージが出てくるので「OK」をクリックします。
録画対象の選択
新しいウィンドウで「Googleハングアウト」画面が開くので、マウスカーソルを画面内に合わせます。
すると、画面左側に次のようなメニューが表示されるので、上から2番目の「画面共有」アイコンをクリックします。
デスクトップ全体(あなたの全画面)を映すか、特定のアプリケーションウィンドウだけを映すかを選択する画面が表示されるので、映したい方を選択してから右下の「共有」をクリックします。
ここでは、デスクトップ全体を映すので「あなたの全画面」を選択しています。
録画の開始
見にくいですが「Googleハングアウト」画面内にデスクトップ画面が表示されるので、画面中央下にある「配信の開始」をクリックし、配信の確認画面で「OK」をクリックすれば録画開始です。
録画を終了するときは、画面中央下にある「配信の停止」をクリックします。
録画した動画の確認とダウンロード
配信を停止したら「Googleハングアウト」の画面を閉じ、YouTubeのチャンネル管理画面に戻り、左側のメニューから「動画の管理」をクリックすると、録画した動画がリスト表示されています。
ここで、動画のサムネイルをクリックすれば、動画を再生することができ、「編集」ボタン右にあるプルダウンのメニューから「MP4でダウンロード」を選択すれば、MP4形式の動画ファイルとしてダウンロードすることもできます。
ちなみに、ハングアウトオンエアを利用して録画した場合、動画の品質は720p(HD画質)、フレームレートは30FPSとなり、変更はできないようです。
なお、あらかじめ録画したいPCのデスクトップ画面のサイズを16:9の比率にしておけば、ちょうどよいサイズで録画できます。
あとがき
専用のストリーミングソフトを利用した場合と比較すると、動画の画質やスムーズさでは劣りますが、PCなどの操作を録画することに絞れば十分かもしれません。
また、動画配信などをする場合は、CPU性能が高いほうが高画質でスムーズな動画を作成できます。CPU性能が低いと、動画がコマ落ちしたり、カクついたりすることがあるので、ある程度動画の画質も求めたい場合は、その点も気にしたほうが良いでしょう。