最近では、動画配信サービスを利用して映画などの動画を視聴している方も多いと思いますが、Webブラウザで動画視聴していると、他の作業をしながら視聴したいときにコンパクトに表示したい、動画の再生速度を調整して効率よく視聴したいことがあります。
そこでここでは、Chromeブラウザの拡張機能で、動画をコンパクトに表示させたり、動画の再生速度を調整する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Google Chrome | 87.0.4280.141 |
Picture-in-Picture Extension
Picture-in-Picture Extension (by Google) - Chrome ウェブストア
「Picture-in-Picture Extension (by Google)」は、Webページ上のHTML5ベースの動画をピクチャーインピクチャー(PIP)表示してくれる、Googleが提供している拡張機能です。
「ピクチャーインピクチャー(PIP)」機能は、Webページの動画エリアだけをブラウザから分離させて、常に他のウィンドウの前面にフローティングウィンドウとして表示できる機能で、PC版Chromeブラウザではバージョン70から実装されています。
PIP表示ウィンドウでは、ウィンドウサイズを変更したり、ドラッグして表示位置を移動したりでき、動画をタップまたはクリックすれば、再生/一時停止といった操作も可能です。
Chromeブラウザのデフォルトでは、YouTubeぐらいしかPIP表示できませんが、この拡張機能を利用すれば、HTML5ベースの動画サービスであれば、拡張機能アイコンやショートカットキー(Alt+P)から、簡単に動画をPIP表示することができます。
試した限りでは、YouTube以外に、TVer、NetFlix、Amazon PrimeVideo、ニコニコ動画、hulu、U-Nextなど、メジャーな動画サービスなら問題なく動作するようです。
ほかの作業をしながら動画を視聴したいときに便利です。
Video Speed Controller
Video Speed Controller - Chrome ウェブストア
「Video Speed Controller」は、HTML5で配信されている動画の再生速度をキーボード操作で変更できるChromeブラウザ向けの拡張機能です。
最近では、多くのメジャーな動画配信サービスがHTML5を使用しており、YouTubeなどでは標準で再生速度の調整機能も提供されていますが、AmazonプライムビデオやNetflixといった一部のサービスでは、早送りや巻き戻しはできますが、再生速度が変更できない場合があり、そのようなときに、この「Video Speed Controller」が活躍してくれます。
動画の再生速度を変更する
「Video Speed Controller」で動画の再生速度を変更するには、まずAmazonプライムビデオで動画を開きます。
すると、再生画面の左上に「1.00」と表示されています。
これが再生速度を表しており、キーボードから「D」キーを押すごとに0.1ずつ再生速度が上がり、「S」キーを押すごとに0.1ずつ再生速度が下がります。
指定した再生速度に一発で切り替えたいときは「G」キーを押すことで、デフォルトでは1.8倍の再生速度に一発で切り替えることができます。
再生速度を既定値に戻したいときは「R」キーを押します。
なお「Video Speed Controller」では、再生速度の変更以外に早送り(Xキー)/巻き戻し(Zキー)といった操作もキーボードで行うことができます。
「Video Speed Controller」の設定
「Video Speed Controller」では、デフォルトの設定ではキーを押すたびに再生速度の変更は0.1単位、早送り/巻き戻しは10秒単位、おススメの再生速度は1.8に設定されていますが、これらの値は設定画面で変更することができます。
設定画面は「Video Speed Controller」のアイコンをクリックして、メニューから「Settings」をクリックします。
設定画面が表示されたら「Shortcuts」のそれぞれの項目に設定されている値を変更して、最後に「Save」をクリックすることで、設定した値が適用されます。
- Decrease speed - 再生速度を下げる
- Increase speed - 再生速度を上げる
- Rewind - 巻き戻し
- Advance - 早送り
- Preferred speed - 再生速度を既定値(1.0)に戻す
あとがき
なお、Chromeブラウザ向けの拡張機能のほとんどは、新しい「Microsoft Edge」でも利用できるので、メインブラウザが「Microsoft Edge」の方も活用できるのではないでしょうか。
お試しあれ。
