Microsoftが2020年1月から提供を開始している新しいChromiumベースのMicrosoft Edgeは、デフォルト設定のままでも通常利用に支障はありませんが、より快適に利用するためにはいくつかの設定が必要になります。
そこで、ここではWindows10で新しいMicrosoft Edge(以下、Edgeブラウザ)を快適に利用するために、設定しておきたい項目を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 2004 |
Microsoft Ege | 83.0.478.61 |
新規タブ画面をカスタマイズする
新規タブ画面は、デフォルトでMicrosoftサービスへのリンクなどが配置されていますが、このページは、画面上部にある歯車アイコンをクリックすることでカスタマイズできます。
選択肢は4つ用意されているので、好みに応じて選択しましょう。
- シンプル - このオプションでは、検索ボックスとクイックリンクのみが表示されており、ページをスクロールすると「Microsoft News」のコンテンツが表示されます。
- イメージ - このオプションでは、シンプル表示とともに「Bing」の日替わり画像が表示されます。
- ニュース - このオプションでは、「Microsoft News」のコンテンツがメインで表示される。
- カスタマイズ - 、検索ボックス以外のクイックリンク・Bing日替わり画像・ニュースなどの表示/非表示をそれぞれ設定できます。



プロファイルを作成する
Edgeブラウザを利用するときは、プロファイルが作成されます。
プロファイルには、利用者ごとの設定が保存され、MicrosoftアカウントやAzure Active Directoryアカウントでサインインして、オンラインアカウントに紐づけたり、オンラインアカウントにはサインインせずに利用することもできます。
また、プロファイルは、複数登録することができるので、例えば、会社用のプロファイルと個人用のプロファイルを登録して使い分けるといったことができます。
利用しているプロファイルをMicrosoftアカウントなど紐づけるには、画面右上にあるプロファイル画像アイコンをクリックして「サインイン」をクリックします。
新しいプロファイルを追加するときは、先ほどと同じように画面右上にあるプロファイル画像アイコンをクリックして「プロファイルの追加」をクリックします。
すると、次のような画面が表示されるので「追加」をクリックすれば、プロファイルが追加されます。
登録されているプロファイルは、Edgeブラウザの設定画面で「プロファイル」を選択することで確認できます。
[プロファイルの設定を管理]をクリックした後、[プロファイルの追加]をクリックする。
データを同期する
MicrosoftアカウントやAzure Active Directoryアカウントでサインインしたプロファイルを利用している場合、ウェブページの閲覧に関するデータをクラウドに保存しておくことができます。
クラウドにデータを保存しておくと、異なるデバイスのEdgeブラウザでも、同じアカウントを利用することで、デバイス間でデータを同期でき、同じ設定でEgeブラウザを利用できるようになります。
同期の設定は、Edgeブラウザの設定画面で「プロファイル」を選択し、MicrosoftアカウントやAzure Active Directoryアカウントでサインインしたプロファイルの「同期」をクリックすることで、同期のオン/オフや、同期する項目を選択できます。
なお、現在のバージョンでは、同期できるデータが限られていますが(お気に入り、ブラウザ設定、フォーム入力データ、パスワード、拡張機能、コレクション)、今後、履歴や開いているタブも同期できるようになるようです。
パスワードを保存するか設定する
Edgeブラウザには、パスワードマネージャーが搭載されており、Webページで入力したパスワードを保存しておくことができます。
ですが、セキュリティ的な事情などでパスワードを保存しておきたくないときは、パスワードを保存しないよう設定することができます。
パスワードを保存するかの設定は、設定画面の「プロファイル」からパスワードを保存したくないプロファイルにある「パスワード」をクリックし、次画面で「パスワードの保存を提案」のスライダーで、オン/オフを切り替えられます。
なお、すでに保存されているパスワードは同じ画面の「保存されたパスワード」という見出しの下に一覧表示されており、それぞれの項目では、パスワードを表示させたり、削除することができます。
Chrome向け拡張機能をインストールする
Edgeブラウザは、Google Chromeと同じChromiumをベースにしているため、Edgeブラウザ向けの拡張機能だけでなく、Chromeブラウザ向けの拡張機能も利用することができます。
Chromeブラウザ向けの拡張機能など、Microsoft Store以外から拡張機能をインストールするには、拡張機能の画面で左下にある「他のストアからの拡張機能を許可します」のスライダーをオンにします。
これで「Chromeウェブストア」上で公開されている拡張機能もインストールして利用することができます。
他所でChromeブラウザ向け拡張機能をインストールした方の情報では、ほとんどの拡張機能を問題なく利用できるようです。
検索エンジンを指定する
Edgeブラウザでは、アドレスバーにキーワードを入力して検索するとき、検索エンジンとしてデフォルトで「Bing」が利用されます。
この検索エンジンは、GoogleやYahoo! Japanなどに変更することができます。
検索エンジンの変更は、設定画面の「プライバシーとサービス」にある「アドレス バー」クリックし、次画面の「アドレスバーで使用する検索エンジン」から選択します。
また、同画面で「検索エンジンの管理」をクリックすれば、あらかじめ定義されているGoogle、Yahoo! Japan、百度以外の検索エンジンを追加することもできます。
なお、デフォルトでは、ここで選択した検索エンジンは、新規タブページにある検索ボックスでは利用できず、アドレスバーからの検索においてのみ利用できます。
新規タブページにある検索ボックスからの検索でも、上で指定した検索エンジンを利用したいときは、先ほどの設定画面で「新しいタブでの検索、検索ボックスまたはアドレスバーを使用する」の設定を「アドレスバー」に設定します。
ダウンロード先を設定する
Edgeブラウザてダウンロードしたファイルは、Windowsマシンの場合、デフォルトでユーザープロファイルの「ダウンロード」フォルダーに保存されますが、異なるフォルダーに保存したり、ダウンロードするたびに保存先のフォルダーを選択するよう設定できます。
ダウンロードフォルダーの設定を変更するには、設定画面から「ダウンロード」を選択し、場所にある「変更」をクリックして、設定したいフォルダーを選択します。
ダウンロードのたびに保存先のフォルダーを選択したい場合は「ダウンロードする前に各ファイルの保存先を確認する」のスライダーをオンにします。
追跡防止機能をカスタママイズする
Edgeブラウザの特徴的な機能として「追跡防止」機能があります。
デフォルトで「バランス」モードが選択されており、通常利用では変更の必要はないと思いますが、モードを「厳重」に変更して、プライバシーを強化することもできます。
なお、モードを「厳重」にすると、正常に動作しないWebサイトがあります。
そのような場合、信頼できるWebサイトなら、アドレスバーの鍵アイコンをクリックし「追跡防止」の下で設定を「オフ」に変更することで、そのWebサイトでのみ追跡防止を無効化できます。
あとがき
新しいEdgeブラウザは、Windows Updateからの配信も開始されているので、いつの間にか新しいEdgeブラウザに移行されていたなんて場合もあるかもしれません。
そんなときも、慌てずここで紹介した設定を行うことで、新しいEdgeブラウザを快適に利用できるでしょう。
