Windows 10までは、タスクバーの位置をドラッグ操作などで簡単に画面の上・左・右などに移動させることができましたが、Windows 11ではそれができなくなり、タスクバーの位置を変更するには、レジストリでの設定が必要になりました。
そこでここでは、Windows 11でレジストリ設定でタスクバーの表示位置を変更する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 11 Pro | 21H2 |
タスクバーの表示位置を変更する
レジストリ設定でタスクバーの表示位置を変更する手順は、次のとおりです。
スタートボタン右の検索ボタンをクリックして、キーワードに「レジストリ」と入力し、検索候補から「レジストリエディター」を起動します。
レジストリエディターを起動したら、メニュー下のアドレス欄に以下のキーを入力してエンターキーを押します。
該当のキーが開くので、画面右に表示されている「Settings」をダブルクリックします。
「バイナリ値の編集」画面が表示されるので、以下の画像で赤枠で囲った場所の値を変更します。
- 下に表示:03(既定値)
- 上に表示:01
- 左に表示:00
- 右に表示:02
タスクバーを左または右に表示させた場合、タスクバー上のアイコンが正しく表示されなくなるため、表示位置の選択肢は、実質デフォルトの下または上の2択となります。
たとえば、上に表示したいときは、以下の画像のように03を01に変更して「OK」をクリックします。
次に、変更を適用するために「エクスプローラー」プロセスを再起動します。
スタートボタンを右クリックしたメニューなどから「タスクマネージャー」を起動します。
タスクマネージャーを起動したら、詳細表示で「プロセス」タブを表示し、プロセスの一覧から「エクスプローラー」を右クリックして、表示されるメニューから「再起動」をクリックします。
以上で、タスクバーの表示位置を変更できます。
ちなみに、下の画像はタスクバーを上に表示したときの画面です。
あとがき
Windows 11もWindows 10と同様に今後バージョンアップを重ねて成熟していくと思われ、タスクバーの表示位置も、ユーザーの要望が多ければ、以前のWindowsのように簡単に変更できるようになるかもせれませんが、しばらくは上に紹介した方法で対応するか、サードパーティーのカスタマイズツールを利用するしかないでしょう。