Windows 10では、フォルダーやファイルのバックアップ機能として「ファイル履歴」が搭載されていますが、Windows 7時代から搭載されている「バックアップと復元」機能を使ってバックアップする方法もあります。
バックアップデータからの復元操作のしやすさでは、ファイル履歴のほうが使いやすいですが、フォルダーやファイルのバックアップ/復元は、管理者ユーザーのみが実行できるようにしたい場合などでは、「バックアップと復元」を使ってバックアップする方法がおススメです。
そこでここでは、Windows 10の「バックアップと復元(Windows 7)」機能を利用して、フォルダーやファイルをバックアップする方法と、バックアップからフォルダーやファイルを復元する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H2 |
フォルダーやファイルをバックアップする手順
「バックアップと復元(Windows 7)」で、フォルダーやファイルをバックアップする手順は、次のとおりです。
Windowsの「設定」から「更新とセキュリティ」をクリックします。
「更新とセキュリティ」画面が表示されたら、画面左側のメニューから「バックアップ」を選択して、画面右側の「[バックアップと復元]に移動(Windows 7)」をクリックします。
「バックアップと復元(Windows 7)」画面が表示されるので「バックアップの設定」をクリックします。
「バックアップを保存する場所の選択」画面が表示されるので、バックアップを保存するドライブを選択して「次へ」をクリックします。
バックアップ先には、システムドライブ(通常はCドライブ)が含まれていない記憶装置上のドライブ、もしくはネットワーク上の共有フォルダーを指定でき、記憶装置としては、USBメモリ・外付けハードディスク・SDカードなども利用可能です。
「バックアップの対象」画面が表示されるので「自分で選択する」を選択して「次へ」をクリックします。
バックアップ対象を選択する画面が表示されるので、バックアップするフォルダーにチェックを入れて、下部にある「次のドライブのシステムイメージを含める:」のチェックは外して「次へ」をクリックします。
バックアップ設定の確認画面が表示されるので、バックアップ対象に間違いがないか確認し「スケジュールの変更」をクリックします。
「バックアップの頻度」画面が表示されるので、バックアップを実行する頻度を設定して「OK」をクリックします。
頻度は「毎日」「毎週」「毎月」から選択できます。
バックアップ設定の確認画面に戻るので「設定を保存して終了」をクリックします。
以上で、初回のバックアップが自動的に実行され、以降は指定した頻度でバックアップが実行されるようになります。
フォルダーやファイルを復元する手順
「バックアップと復元(Windows 7)」で、バックアップデータから特定のフォルダーやファイルを選択して回復する手順は、次のとおりです。
Windowsの「設定」から「更新とセキュリティ」をクリックします。
「更新とセキュリティ」画面が表示されたら、画面左側のメニューから「バックアップ」を選択して、画面右側の「[バックアップと復元]に移動(Windows 7)」をクリックします。
「バックアップと復元(Windows 7)」画面が表示されるので「ファイルの復元」をクリックします。
「すべてのユーザーのファイルを復元します」をクリックすれば、現在操作しているユーザー以外のデータも復元でき、「ファイルの復元元として別のバックアップを選択します」をクリックすれば、このPC以外でバックアップしたデータから復元することができます。
「ファイルの復元」画面が表示されるので「別の日付を選択」をクリックして、復元したいファイルがバックアップされた日付を選択します。
次に、ファイルを復元したいときは「ファイルの参照」をクリックし、フォルダーを復元したいときは「フォルダーの参照」をクリックして、復元したいファイルまたはフォルダーを選択します。
ファイルまたはフォルダーを選択すると、画面中央の一覧に表示されるので、復元するデータに間違いがないことを確認し「次へ」をクリックします。
なお、復元するフォルダーやファイルは複数選択することもできます。
「ファイルを復元する場所」を指定する画面が表示されるので「次の場所」を選択して、ファイルやフォルダーを復元する場所を指定し「復元」をクリックします。
以上で、指定した場所にファイルやフォルダーが復元されます。
あとがき
会社などのパソコンで、フォルダーやファイルのバックアップ/復元は、管理者ユーザーのみが実行できるようにしたい場合は「バックアップと復元(Windows 7)」を使ってバックアップ/復元するほうが管理しやすいでしょう。